北海道大学・東北大学・東京工業大学・大阪大学・九州大学の共同研究ネットワーク

人・環境と物質をつなぐイノベーション創出 ダイナミック・アライアンス

COREラボ共同研究課題

20166005 放射化学アプローチによる原発事故廃棄物および放射性廃棄物のバックエンド工学研究

桐島陽(PI 東北大・多元研)、塚原剛彦(東工大・先導原子力研)、佐々木隆之(京大院・工)、渡邉雅之(JAEA)、秋山大輔(東北大・多元研)

▼実施内容(抜粋)

【核燃料デブリの物理・化学性状研究】

2022年頃から原子炉から取り出される予定の核燃料デブリが何者であるかを知るために、核燃料であるUO2、各種アクチノイド元素(Np, Am,Cm)や原子炉内の構造材(ZrO2, ステンレス、セメント成分等)の混合物からなる模擬デブリを作製し、構造解析や安定性評価、汚染水(海水・純水)への核種の溶出試験を行う。また、これらを含む廃棄物の最適な廃棄体化についても検討する。

【マイクロ化学チップによるアクチノイド元素の迅速分離】

今後膨大な試料数が予想されている、廃棄物の核種含有量分析への応用を目指し、迅速・簡便かつ極微量試料に適応可能な新規分析法としてマイクロ・ナノ流体制御によるアクチノイド元素の迅速分離法の開発を行う。ここでは、数cm角の基板上にマイクロ・ナノ流路を作製し、流路内でアクチノイドイオンを含む水相と抽出剤を含む有機相との間で抽出分離実験を行う。