大阪大学 産業科学研究所

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2021.09.28
千葉大地教授が「大阪科学賞」を受賞しました。

概要

 この度、第39回(令和3年度)大阪科学賞を本研究所の千葉大地教授(界面量子科学研究分野)が受賞することが決定しました。同賞は、大阪を中心とした地域において科学および新技術の発展に著しく寄与した研究者を毎年2名選考し、顕彰するものです。

表彰式・記念講演は令和3年11月27日(土)に開催される予定です。

業績名
「磁性の後天的制御に関する先駆的研究」

業績内容
 人類は様々なマテリアルを生み出してきました。一度作ったマテリアルの特性を、後天的かつ自在に制御できれば、マテリアル開発の在り方を変えるだけでなく、それ自身が機能となるはずです。千葉大地氏は、磁性史上初めて、磁性体ナノ薄膜に電界を加えるだけで、その性質を等温・可逆的に変えることに成功しました。さらには、広く身近に使われている金属磁性体の磁力を、室温で電気的にオン・オフ可能であるという発見をしました。スピントロニクス分野としての驚きや磁気記録デバイスの高度化という視点だけでなく、人類が知り尽くしているかに思われた身近なマテリアルの知られざる潜在能力を引き出したという観点から重要な成果です。

受賞コメント

 このような栄誉ある賞をいただきまして、大変光栄です。研究室メンバーの皆様、産研の皆様、お世話になりました先生方、皆様に心より感謝申し上げます。これからも面白い研究を多角的に進めていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

●関連リンク:

・大阪科学賞について
・界面量子科学研究分野(千葉研究室)
・千葉研究室サイト