有機トランジスタの性能を飛躍的に高める新技術(有機ナノ分子積層技術、有機半導体/ 絶縁体界面制御技術、有機分子材料物性制御技術、有機回路設計技術[Nature Comm.2012, Nature Mater. 2010,2011, Science2009, Appl. Phys.Lett.2009, MRS Comm.2012])を確立し、有機トランジスタを用いたフレキシブル電子デバイスを世界に先駆けて開拓してまいりました。特に、材料、物性、プロセス、回路設計という広範な協奏的技術融合により、アモルファスシリコンを上回る電気性能(2V 駆動において移動度3.2 cm2/Vs)を持ちながら、柔らかさ(折り曲げ半径10 マイクロメートル以下)を兼備した“ウルトラフレキシブル有機トランジスタ” を世界に先駆けて実現いたしました[Nature2013, NatureMater.2010]。
現在までに、応答速度(1 段あたりの伝搬遅延 22us)[IEEE EDL2011]、低電圧駆動における移動度(3.2 cm2/vs)[Nature2013]、機械的柔らかさ(曲げ半径5 um)[Nature2013]、耐熱性(250 度) [Adv. Mater.2013]、低ノイズ性(10-24 A2/Hz)を実現し、各指標において世界でも最も優れた性能を有する有機トランジスタの作製プロセスを確立しています。