◆ロータス型ポーラス金属の実用量産化技術の開発

 

ロータス金属の実用化には、効率的な製造技術が必要とされています.中嶋研究室と共同研究グループでは、ロータス金属を工作機械構造体(NEDO高度機械加工システム開発事業、(株)森精機製作所との共同研究)[1]やゴルフパターフェイスインサート材に応用するために、連続鋳造法を用いた量産技術開発を行っています.連続鋳造法を用いることにより、長尺のロータス金属を均一に製造することができます.平板状ロータス炭素鋼を溶接して工作機械用構造体を製造でき、図(a)のようなロータス銅をスライスすることでゴルフパターフェイスインサート材を製造することができるようになりました.本研究では、使用する材料、応用目的に応じたロータス金属の作製を行うための連続鋳造機開発、周辺技術開発を行っております.

 

 

 

図:(a)連続鋳造法により作製したロータス銅、(b)ロータス銅から作製したフェイスインサート材、(c)ロータスをフェイスインサート材に用いたゴルフパター

 

 [1] 鈴木進補、朴 宰成、玄 丞均、金 相烈、樫原 一、米谷 周、中嶋英雄

連続鋳造法によるロータス型ポーラス金属の作製

高温学会誌、34(2008)5561