◆ ロータス型ポーラス金属の熱伝導特性の解明

 

近年、電子デバイスの小型化、高性能化に伴って、発熱密度は飛躍的に上昇しており、その効果的な冷却のために高性能なヒートシンクが求められています。そこで、気孔径が数十μmの直線性の気孔をもつロータス型ポーラス金属を利用したヒートシンクの研究開発を進めています.ロータス型ポーラス金属をヒートシンクへ効果的に利用するためには、ロータス型ポーラス金属の熱伝導に対する気孔の影響を考慮した有効熱伝導率を把握することは非常に重要です。これまでに様々な素材のロータス型ポーラス金属の気孔率と熱伝導との関係を明らかにしました.

 

図.ロータス型ポーラス金属の気孔率と有効熱伝導率の関係.

 

[1] T.Ogushi, H.Chiba, H.Nakajima, T.Ikeda

Measurement and analysis of effective thermal conductivities of lotus-type porous copper

Journal of Applied Physics, 95[10] (2004) 5843-5847.

[2] H.Chiba, T.Ogushi, H.Nakajima, K.Torii, T.Tomimura, F.Ono

Steady state comparative-longitudinal heat flow method using specimen of different thickness for measuring thermal conductivity of lotus-type porous metals

Journal of Applied Physics, 103[1] (2008) 013515(9pages).