量子ドットアレイ・スピンインターフェース
量子ドットアレイのグループでは、量子ドットを一次元や二次元に配置した構造において、電子やスピン状態に働く相互作用を観測し、制御するための基盤技術の確立に取り組んでいます。この研究の目標は、スピン状態をアレイ内でコヒーレントに輸送・操作するための技術を開発することです。量子ドットアレイ内では、電子を移動させながら状態を保つ「スピンのシャトリング」や、複数のスピンを相互作用させる「多スピン制御」など、新しい量子状態の形成・観測・応用が可能です。これにより、誤り耐性型の量子計算構造や量子中継といった次世代量子技術に欠かせない「中距離量子インターコネクト」の開発にもつながります。
スピンシャトリング:
量子状態を保持しながら電子を量子ドット間で輸送
量子状態を保持しながら電子を量子ドット間で輸送

多スピン状態の生成と観測:
量子ドットアレイ内の相互作用を制御して新しい量子状態を観測
量子ドットアレイ内の相互作用を制御して新しい量子状態を観測

高精度なスピン測定・制御技術の開発:
ノイズに敏感な量子状態の観測を材料に依存せず可能にする工夫
ノイズに敏感な量子状態の観測を材料に依存せず可能にする工夫
