量子、材料、ビーム、バイオ、分子、ナノテク、
情報を網羅的にカバーする産研の強みを活かして、
AIを活用する次世代産業科学の基盤を創成します。

「AI導入によるデータ駆動型研究」を広範な科学研究分野で早期実現するためには、AI研究者と各研究分野の研究者間の溝を埋める作業が必要である。現在、AI関連技術が集積したコア組織であるデータビリティフロンティア機構から各研究現場に対し「トップダウン型AI導入」が進められているが、各研究分野の実情に即したAI導入を行うためには、研究内容に精通した現場の若手研究者をAI導入できる人材に育成し、各研究分野に適したAI導入プロトコル(設備面、人材面)を開発する「ボトムアップ型AI導入」が不可欠である。その結果、各研究分野においてAIによる解を理解し学理に還元する作業が促進され、広範な研究分野においてAIが学問に対して真に貢献できるようになる。 この取組を本学内の複数部局の連携を構築するモデルケースとして実施するため、以下の諸条件を備えた産業科学研究所をプラットフォームとする「産業科学AIセンター」の設立に至った。

① IoTに関する広範な科学研究分野がunder-one-roofに集合している。
② 研究分野間横断的なコミュニケーションが密である。
③ 先進的AI研究を先導する情報系研究室を複数有する。
④ 本取組の中核となるトランスレーショナルデータビリティ研究分野を有する。
⑤ ビッグデータファクトリーと連携可能な総合解析センター、試作工場、情報ネットワーク室を有する。
⑥ 学内の多数の部局とのAI領域での連携が既に開始されている。



産研:情報系の歴史