第86回(平成29年度第4回)産研テクノサロン
情報テクノロジー・イノベーション向けて

日時: 2018年2月2日(金) 13:30~18:30  
会場: 大阪・梅田 富国生命ビル4F まちラボ A   アクセス
【住所】 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4


【チラシ】 technosalon_86.pdf


【参加申込】 (参加登録)  以下のボタンを押してお申し込みください。



【プログラム】

13:30-13:35 開会挨拶

<講演>
13:35-14:25 「デジタルが変えるビジネス」

          ガートナージャパン(株) 代表取締役社長 日高 信彦

 テクノロジーの進化は徐々に進むと見えるが、気が付くと大きな変革が既に始まっている。企業のIT、個人のITをはるかに超える数のIoTが急速に普及し、あらゆるものがデジタルの網に包まれる。クラウド、モバイル、ソーシャル、そしてAI技術が進化し、この網をソリューションに変えていく。デジタル環境は内、外のエコ・システムを連動させ、新たなビジネス機会を作り出す。この機会を利用し、オペレーションを最適化し、新たな価値を創造するものは発展し、そうで無いものは取り残される。経営層はこのことをよく理解し、テクノロジーの専門家とチームを組み、変革をリードしなければならない。
 Gartnerリサーチの情報をもとに、この流れを概観する。



14:25-15:15 「パナソニックにおけるAIの取り組み」

          パナソニック(株)  ビジネスイノベーション本部 
                 AIソリューションセンター 部長 岩崎 正宏

 人工知能技術は、欧米IT企業を中心に急速に発展しており、経営にも大きなインパクトをもたらしている。
 一方で、Deep learningにより、自動運転車や対話ロボット等、実世界のセンサ情報を活用した人工知能技術にも期待が高まっている。本講演では、人工知能技術の現状を概観し、製造業からみた人工知能技術に対する期待について説明する。
 また、パナソニックにおける、センサデバイスやロボット等のモノを起点とした人工知能技術の応用と今後の展開について実例を交えながら紹介する。



15:15-15:35  休 憩(20分)


15:35-16:25 「データビリティフロンティア機構と共創イノベーション」

          大阪大学 データビリティフロンティア機構 教授 春本 要

 データ駆動型科学は、実験科学、理論科学、計算科学に続く第四の科学として注目されています。大阪大学データビリティフロンティア機構は、データ駆動型科学を全学的に展開し、学内の多様な研究分野とデータ科学を融合させた学際研究によるイノベーション創出を図るとともに、産業界との共創によるイノベーション創出や高度AI人材育成に取り組んでいます。本講演では、データビリティフロンティア機構が現在取り組んでいる学際研究活動や人材育成活動についてご紹介します。

16:25-17:15 「対話システムにおける暗黙的確認による知識獲得」

          大阪大学 産業科学研究所 教授 駒谷 和範

 近年、音声応答を行うロボットやアプリが数多く公開され、人とシステムがこと ばを通じてやりとりする機会が増えつつあります。しかしその応答内容は、事前 に開発者が登録した内容や、キーワードを検索した一般的な結果に基づき答える という範囲を出ません。システムが話し相手や置かれた場所に応じた対話をでき るようになるには、対話の最中に様々な知識を獲得する機能が必要です。本講演 では、システムが対話を通じて知識を獲得する手法を中心に紹介します。知識を 獲得するためにシステムが何も考えずに単純な質問を繰り返すと、対話相手の話 す意欲を削いでしまいます。この問題に対して暗黙的に確認するという我々のア プローチを紹介します。



<親睦交流会>
17:30-18:30 情報・意見交換 (会場:ルームF )


*プログラムは都合により、時間、内容に変更が生じる場合があります。


【参加費】
親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員は無料




【主催】 大阪大学 産業科学研究所 
【共催】 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会




【連絡・問合せ先】

大阪大学産業科学研究所 産学連携室
TEL:06-6879-8448
E-mail : air-office@sanken.osaka-u.ac.jp
URL: http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/air/contact.html

第85回(平成29年度第3回)産研テクノサロン
サイエンス型産業イノベーションに向けて

日時: 2017年11月10日(金) 13:30~18:30  
会場: 大阪・梅田 富国生命ビル4F まちラボ A   アクセス
【住所】 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4


【チラシダウンロード】
平成29年度第3回産研テクノサロン.pdf

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【プログラム】

13:30-13:40 開会挨拶

<講演>
13:40-14:30 サイエンス型産業復興に向けて

           京都大学 大学院 思修館 教授 山口 栄一

 かつて「科学立国」として世界を牽引した日本の科学とハイテク産業の凋落が著しい。その原因は企業の基礎研究軽視のみならず、政策的失敗にもあったことをベンチャー支援策に成功した米国との比較から解明する。さらに科学の発見からイノベーションが生まれるイノベーションモデルを明らかにし、日本の科学とイノベーション復興に向けた具体的な処方箋を示す。



14:30-15:20 ナノ・バイオテクノロジー産業の現状と展望

           三菱総合研究所 政策・経済研究センター長 亀井 信一

 ナノおよびバイオテクノロジーは、あくまで産業の手段である。したがって、これらが導く産業の未来を考えるためには、より俯瞰的に未来像を展望する必要がある。ここでは、産業の新しい芽は社会課題(高齢化、資源小国)を解決するように向かうという視点に立って時代背景を展望する。次に、インダストリー4.0などのいわゆる第4次産業革命の本質を見据えると共に、そこで生み出し得るイノベーションの未来像について考える。近年のIoT、AI、ライフサイエンスの進化には、材料とデバイス技術の高度化が不可欠であり、これらの技術が、わが国のデジタルイノベーション戦略の鍵を握っていることを示す。



15:20-15:35 休 憩(15分)


15:35-16:25  バイオナノテクノロジーの応用展開

           大阪大学 産業科学研究所 教授 谷口 正輝

 直径数100ナノメートル以下の貫通孔(ナノポア)デバイスに人工知能を融合させたスマートナノポアは、ナノポアを通過する1個のウイルスの種類と個数を高い精度で識別することができます。スマートナノポアは、インフルエンザウイルスのA型とB型を1個単位で識別する優れた能力を持ちます。このため、病気の早期診断だけでなく、家畜の病気診断、食品衛生管理、環境モニタリングなど幅広い応用が期待されています。スマートナノポアシステムは、現在、テスト出荷の段階にあり、新たな応用展開が検討されています。本講演では、このシステムの原理と今後の展開を紹介します。

16:25-17:15 今、1細胞が熱い! 医薬、診断、匂い、微生物の世界において新しくできるようになったこと

           大阪大学 産業科学研究所 教授 黒田 俊一

 バイオテクノロジー、バイオメディシン、バイオエンジニアリング、バイオサイエンスという「バイオ」の名がつく世界では、頻繁に細胞を取り扱う場面に遭遇する。今までは、細胞は増殖してもその性質は変わらないと信じられてきたので、無造作に細胞集団のまま様々な用途に使用されてきた。しかし、どうも最近では、結構自由に変化していることが明らかになっており、今までの方法で見過ごしていた事実が多数発見されてきた。私どもの研究室では、細胞集団に含まれる細胞を個別に評価して、目的の性質を有するベストな細胞を全自動単離するロボットを商品化した。そのロボットを用いると今まで出来なかったことが数々実現したので、その成果について紹介し、さらなる展開を議論したい。



<親睦交流会>
17:30-18:30 情報・意見交換 (会場:ルームF )


*プログラムは都合により、時間、内容に変更が生じる場合があります。


【参加費】
親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員は無料




【主催】 大阪大学 産業科学研究所 
【共催】 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会




【連絡・問合せ先】

大阪大学産業科学研究所 産学連携室
TEL:06-6879-8448
E-mail : air-office@sanken.osaka-u.ac.jp
URL: http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/air/contact.html

第84回(平成29年度第2回)産研テクノサロン

マテリアルイノベーションに向けてⅡ

日時: 2017年5月12日(金) 13:30~18:30  
会場: 大阪・梅田 富国生命ビル4F まちラボ A 
【住所】 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4




【チラシダウンロード】
第84回産研テクノサロン.pdf

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【プログラム】

13:30-13:40 開会挨拶

<講演>
13:40-14:30 炭素素材研究開発の現状と展望
           東洋炭素 開発本部 開発企画部 部長 太田 直人

 炭素材料は、その特徴を活かして半導体、冶金、化学、電気、航空宇宙や原子力などの多くの産業分野で用いられていますが、一般生活においてこうした炭素材料の存在を目にする機会は少なく、云わば「縁の下」で活躍している材料です。本講演では炭素材料の構造多様性について解説するとともに、当社の主力製品である等方性黒鉛材料の製造方法とその特徴、上記の産業分野でどのように用いられているかについて紹介をさせていただきます。また、最近の炭素材料の研究事例についても紹介をする予定です。

14:30-15:20 低次元ナノ構造制御材料の研究開発
           大阪大学 産業科学研究所 教授 関野 徹

 ナノメートルサイズのワイヤー(一次元:1D)や平面(二次元:2D)構造を有する低次元ナノ材料では、構造の低次元性と物性との共生により特異な機能が発現する。本講演では光触媒特性を持つ酸化物半導体であるチタニア(酸化チタン)のユニークなナノメートルサイズのチューブやシート状構造を持つチタニア系低次元ナノ材料について、物性と低次元ナノ構造との相関による多彩な性質と機能を紹介する。さらに次元性や表面化学などに着目した材料の複合化例や、こうした低次元ナノ構造チューニングにより発現するエネルギー・環境・生体適合機能などについての最近の研究成果を紹介する。


15:15-15:35 休 憩(15分)


15:35-16:25  セラミックス機能素材の研究開発
           京セラ株式会社 総合研究所 誘電体部品開発部 井澤 一欽

 京セラは1959年の創業以来、セラミックス材料の各種特性を活かした製品を製造販売しております。ファインセラミックスの技術開発で培われた部品事業をベースに、デバイス、情報通信機器、ソフトウェア、システム、サービスまでを垂直統合させ、事業の成長と人類社会の進歩発展に貢献すべく取り組んでおります。本講演では電子機器に必要不可欠な部品である積層セラミックコンデンサに焦点を当て、その歴史を振り返ると共に誘電体材料と評価技術の進化が製品の技術革新にどう寄与してきたかについて事例を交えて紹介します。


16:25-17:15 情報統合型手法による物質探索
           大阪大学 産業科学研究所 教授 小口 多美夫

 新材料の研究開発が革新的な技術展開の基盤にあることは疑いのないことである。一方、資源・環境・エネルギー問題が元素戦略的取組みに代表される課題を投げ、性能の高さだけを追っていた時代はもはや終わり、人類・社会の持続性を見据えターゲットを意識した材料の研究開発が求められている。この様な状況において、物質・材料分野における研究開発の加速化に向けて、情報統合型手法による新材料の探索と機能の開拓・最適化、いわゆるマテリアルズ・インフォマティクス(MI)が急速に展開しつつある。本サロンでは、新たな物質の探索に関するMIの課題を踏まえて、第一原理計算とデータ科学を組み合わせた手法の開発現況について紹介する。




<親睦交流会>
17:30-18:30 情報・意見交換 (会場:ルームF )

*都合により、時間、内容に変更が生じる場合があります。

参加費】


親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員は無料


【主催】 大阪大学 産業科学研究所 
【共催】 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会




【連絡・問合せ先】

大阪大学産業科学研究所 産学連携室
TEL:06-6879-8448
E-mail : air-office@sanken.osaka-u.ac.jp
URL: http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/air/contact.html

第83回(平成29年度第1回)産研テクノサロン

マテリアルイノベーションに向けて



日時: 2017年5月12日(金) 13:30~18:30  
会場: 大阪・梅田 富国生命ビル4F まちラボ A LinkIconアクセス

     【住所】 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4

【案内資料】83_h29-1_technosalon_flier.pdf


【参加申し込み】(下にあるボタンを押してお申し込みください)



【プログラム】*

13:30-13:40 開会挨拶


<講演>
13:40-14:30 有機半導体材料開発の現状と展望
            大阪大学 産業科学研究所 教授 安蘇 芳雄

  有機薄膜系のエレクトロニクスとして代表的な、有機EL、有機太陽電池、有機電界効果トランジスタは、無機系デバイスには無い特徴を有することから幅広い応用が期待されており、一部で普及が進んでいます。それらのエレクトロニクス動作のベースとなるのが有機半導体で、低分子系から高分子系まで、高い性能を目指して活発な材料開発が展開されています。デバイスの動作原理に立ち返り、高い性能を実現するために求められる材料特性と材料設計について概説し、我々の研究も交えながら有機半導体の研究開発の現状と今後の展望について紹介します。


14:30-15:20 日本合成化学における新規用途探索を目指した研究開発
            日本合成化学工業 研究開発本部 研究企画部 担当課長 本田 洋

 日本合成化学は工業的なプロセスで酢酸を製造する会社として1927年に創業しました。酢酸、無水酢酸、ジケテン等の酢酸関連誘導体と、ポリビニルアルコール、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂などの合成樹脂を製造してきましたが、市場状況に応じて事業内容も変化しています。身の回りのどこに日本合成化学の製品が隠れているかを説明します。製品は全て中間原料ですので、市場で販売される最終製品にどう使われるか、即ち用途開発で事業化の成否が決まるため、研究開発の多くの部分は用途探索のための研究になります。化学品での用途開発活動の一例についてもご紹介します。

15:20-15:40 休 憩(20分)


15:40-16:30  富士フイルムの製造インフラオープンイノベーション活動
            富士フイルム株式会社 グローバル生産室 マネージャー 山田 仁

 富士フイルムが取り組むオープンイノベーション活動の一環として、写真フイルムや機能性フイルムの開発及び製造にて培ってきた技術が詰まった製造インフラを、他社の製造品、開発品、部材の加工に用いて頂くことで、他社やその先のお客様への新価値を共に創造するオープンイノベーション活動を開始しています。供給可能な製造インフラは、ナノ分散・マイクロカプセル・精密塗布・溶液&溶融製膜です。また、共創の場「オープンイノベーションハブ」もご紹介させて頂きます。

16:30-17:00 産研テクノサロン活動のご紹介
            大阪大学産業科学研究協会 専務理事 清水 裕一

 産研テクノサロンでは、産業界と産業科学研究所をつなぐ産学連携の場としての様々な企画を提供しています。本例会をはじめ、産研ざっくばらんトーク、新産業創造研究会、梅田フロントオフィスを活用した開発研究プロジェクトなど産学共創につながるプログラムを紹介いたします。



<親睦交流会> 
17:15-18:30 情報・意見交換 (会場:ルームF )

*都合により、時間、内容に変更が生じる場合があります。

【参加費】

  • 親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員は無料

【主催】 大阪大学 産業科学研究所 
【共催】 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会


【連絡・問合せ先】