産業科学研究所

大阪大学 産業科学研究所 学生オープンインスティチュート

 大阪大学産業科学研究所では、大学院で最先端の研究がしてみたいと考えている学生やポスドクとして研究を希望されている方々を対象とした研究説明会と研究室公開を開催いたします。
 産業科学研究所は、新たな産業創成の源泉となる基礎科学を極め、その成果に立脚して応用科学を展開することを目的として、関西産業界の強い期待と要望を背景に、昭和14年に誕生した歴史ある研究所です。現在では日本を代表する総合理工型研究所とし情報・量子科学系、材料・ビーム科学系、生体・分子科学系、そしてナノテクノロジーを中心とした最先端の科学研究を行っています。教育においては、「高度産業科学研究者の育成」を目指し、理学、薬学、工学、基礎工学、情報科学、生命機能の6研究科の教育・研究指導を担当しています。働き学ぶ研究所全構成員の成長を第一に、それぞれがオンリーワンとなる独自性の高い世界最先端の研究による、社会課題の解決と新産業創成を行っています。大学院で最先端研究に挑戦したい学生の方や当研究所で研究をしたいと意欲のあるポスドクの方は、ぜひ研究室公開に参加して、魅力的な研究分野と研究室を見つけてください。ご興味のある方は事前申し込みの上、ぜひご来場ください。

日時 平成29年 5月1日(月)10:00~(受付9:30)
場所 大阪大学 産業科学研究所 管理棟1階
対象者 大学生・大学院生
スケジュール

9:30 受付開始

10:00 研究所と各研究分野の説明

10:30 ブース説明

11:00 研究室公開(ご希望の研究室をご案内します。)

13:00 終了

お申込

メールにて下記情報をお送り下さい。後日事務局から登録完了のメールを返信いたします。

件名:産研 研究室見学希望
宛先:renkei-kyouiku[at]sanken.osaka-u.ac.jp ※[at]を@に変更してください。
1.氏名(漢字・ふりがな)
2.所属(大学・学部名/大学院・研究科名)
3.(2017年4月現在の)学年など

(返信の無い場合は、再度メールをお送りいただくか、お電話等でご確認ください。)

お問い合わせ 大阪大学 産業科学研究所 企画室(06-6879-8380)

公開研究室一覧(随時更新中)

量子システム創成研究分野
(大岩研)
 大岩研究室では、21世紀の高度情報化社会を支える新しい光・電子・スピンデバイスの研究を行っています。半導体を中心に、電子スピンや光子の量子力学的性質を利用した量子情報処理や、新しい光・電子・スピン材料の創製と融合とそれらに基づいたスピントロニクスが研究の主な舞台です。高品質材料の創製と評価そして精密な量子輸送測定まで一貫して行い、光、電子、スピンの量子性を自由に操る量子ナノ構造がもたらす新しい現象の実現をめざしています。
(大学院担当)理学研究科(物理学専攻)
(大学院担当)工学研究科(電気電子情報工学専攻)
知能アーキテクチャ研究分野
(沼尾研)
 パソコンを初めとする情報環境が普及するにつれて、インタフェースの悪さに起因するテクノストレスや、スパムメール、多量データによる情報洪水の問題に社会の関心が集まっています。
 沼尾研究室では、これらの原因がコンピュータシステムの柔軟性の欠如にあることを早くから指摘し、その対策として適応および学習能力を持った人口知能の開発を提唱してきました。心理実験と高度な機械学習技術の組合せにより、こうした課題の克服をめざしています。

(大学院担当)情報科学研究科(情報数理学専攻)
知識科学研究分野
(駒谷研)
 近年、コンピュータの計算能力やロボットの運動能力は飛躍的に向上している一方で、人間と賢く話すといった知能の部分は未だ発展途上であります。機械が人間にとって身近で使いやすい存在となるには、人間が生来備えている音声対話機能が必須です。駒谷研究室では、音響信号処理から社会的インタラクションまでを広く視野に入れ、音声認識技術を用いて人間と対話するシステムの基礎技術を研究しています。また賢いシステムには知識が不可欠であることから、人間が持つ知識を整理して計算機可読な形式で記述するオントロジー工学にも取り組んでいます。これらを通じて、人と対話できる知的なコンピュータの実現をめざしています。

(大学院担当)工学研究科(電気電子情報工学専攻)
先端ハード材料研究分野
(関野研)
 関野研究室では、セラミックスや金属などを中心とした材料のナノからマクロまでの構造設計・制御および融合技術をキーテクノロジーとして、多様な機能を獲得した「機能共生型」バルク材料やナノ材料の創製を行い、構造や基礎物性・特性評価およびその機構解明を通じて、新規な構造特性や機能特性を有する先端材料の研究開発を目的としています。
 具体的には、力学的ー電気的特性共生型セラミックス複合材料やハイブリッド材料創製、新規な弾性率計測・解析手法の確立と特性支配因子の解明・制御および材料設計、低次元異方構造酸化物ナノ材料の高機能化研究などを通じ、今日の社会が抱える重要な課題解決に資する次世代型基盤材料創出とその応用を指向しています。

(大学院担当)工学研究科(マテリアル生産科学専攻)
セルロースナノファイバ材料研究分野
(能木研)
 樹木をはじめとする植物細胞壁は、幅4-20nmのセルロースナノファイバー(セルロースミクロフィブリル)からできています。セルロースナノファイバー材料研究分野では、このナノファイバーを植物から取り出し、新しい材料を開発しています。
 さらに、それらの材料をエレクトロニクス産業分野などに結びつけるため、ナノファイバー材料の特性向上技術やプロセス技術を開発しています。

(大学院担当)工学研究科(知能・機能創成工学専攻)
半導体材料・プロセス研究分野
(小林研)
 小林研究室では、半導体、特にシリコン太陽電池とシリコンナノ粒子に関連する材料、デバイス、プロセスなどについての研究を行っています。研究成果を実用化して社会に大きく貢献することを最終目標にしています。
 シリコン太陽電池の理論エネルギー変換効率は約30%でありますが、市販されている太陽電池の効率は15~18%しかありません。この原因として、太陽電池表面での光の反射や、生成した電子とホールが欠陥サイトで再結合することなどが挙げられます。これらの問題を従来法とは異なる、新規化学プロセスによって改善する研究を行っています。
 シリコン粒子をナノメートルオーダーまで微粒子化することで、新たな特性(量子サイズ効果による電子状態が変化や表面反応の活性化)が得られます。この新規特性に着目し、粒子径で発光波長を制御した発光材料や、水を滴下するだけで反応して水素を発生する材料など、次世代機能性シリコンナノ材料の研究・開発を行っています。発生した水素を利用して作った水素水を用い、生体への効果を調べる研究も行っています。
 太陽電池の高効率化のメカニズムを解明するために、様々な物理化学的解析を行っています。特に、電圧印加X線光電子分光法は、太陽電池の効率低下の原因となる欠陥(界面準位)のエネルギーや量を測定できます。この手法は、小林研究室で開発されました。

(大学院担当)理学研究科(化学専攻)
精密制御化学研究分野
(中谷研)
 中谷研究室では、有機合成化学を基盤としたケミカルバイオロジーとナノテクノロジーを指向した研究を進めています。
 DNA、RNAの特異な構造に結合する小分子化合物の創製とそれら分子による遺伝子発現制御、DNAナノ構造の機能化、天然には存在しない新奇化学構造を持つ核酸の創製などをめざしています。

(大学院担当)理学研究科(化学専攻)
生体分子制御科学研究分野
(西野研)
 生物界には異物排出トランスポーターと呼ばれる一群の膜輸送体が広く分布しており、細胞レベルのもっとも基本的な生体防御機構を担っています。これらトランスポーターは病原細菌やガン細胞の多剤耐性因子であり、今日の医療現場で大きな問題となっています。また、近年の研究からこれらトランスポーターは多剤耐性に加え、病原性発現や情報伝達等の重要な生理機能を担っていることが分かってきています。
 西野研究室では、多剤耐性病原細菌による感染症を未然に防ぐこと、トランスポーターの生理機能を明らかにすることを目的として研究を推進しています。トランスポーターとその制御因子をターゲットとした阻害剤を開発することで、新規治療法の確立をめざしています。

(大学院担当)薬学研究科
生体分子機能科学研究分野
(永井研)
 生命現象の本質の一つとして、“数個から数10個程度”の少数の要素分子から構成されるナノシステムが“協同的”に動作することか挙げられます。永井研究室では、生体分子、細胞レベルの生命現象を研究対象として、遺伝子工学技術に基づく生体分子可視化技術を駆使し、「個と多数の狭間が織りなす生命システムの動作原理」を明らかにすることを大きな研究テーマに掲げています。
 個々の分子、個々の細胞のふるまいを生きた状態で可視化するのみならず、蛍光共鳴エネルギー移動などを利用した細胞内斥候分子を細胞内や組織内のあらゆる部位に放つことによって、細胞内シグナル伝達を担うタンパク質のリン酸化状態や細胞内カルシウムイオン濃度の変化といった細胞内シグナルの流れを可視化し、さらには操作します。細胞内生体分子の数・個性をターゲットととした「少数性生物学」という新しい学問領域を切り開くために、研究を推進しています。
 また、次世代の超省エネルギー社会の実現に向けて、高光度で多色に発光する植物の作出を進めています。

(大学院担当)工学研究科(生命先端工学専攻)
(大学院担当)生命機能研究科
(大学院担当)薬学研究科
バイオナノテクノロジー研究分野
(谷口研)
 谷口研究室では、ナノテクノロジーを駆使して作るナノデバイスを用いることで、1分子の電気伝導度、温度、熱、構造などを調べる1分子解析技術を開発し、1分子科学の基礎を開拓しています。
 また、1分子解析技術の応用により、オーダーメイド医療を担う1分子DNA・RNAシークエンサーや1分子構造解析法を開発しています。基礎から応用まで一貫した研究により、安心・安全・健康な社会に資するバイオイノベーションの創出をめざしています。

(大学院担当)理学研究科(化学専攻)
ナノ構造・機能評価研究分野
(竹田研)
 ナノ構造ならびに機能の評価には電子顕微鏡法は必須の手法です。特に、電子顕微鏡を利用したナノ構造・ナノデバイスの生成プロセスの評価に加えて、ナノ構造・ナノデバイスが機能を発現中の評価も今後、重要になります。
 竹田研究室では、気体中のナノ構造・ナノデバイスを原子スケールで観察できる高分解能の環境制御型透過電子顕微鏡(ETEM)を開発してきました。このETEMを利用して、各種気体と固体の界面で生じる動的な現象を原子・電子構造的に解析することで、新規なナノ構造・ナノデバイスの生成プロセスや機能の開発に貢献します。

(大学院担当)工学研究科(マテリアル生産科学専攻)

大学院について

 産業科学研究所の教員は、大阪大学大学院の理学研究科、薬学研究科、工学研究科、基礎工学研究科、情報科学研究科、生命機能研究科の6研究科に所属しています。入試情報については下記をご参照ください。
●印がついている専攻が、今回公開している研究室の所属先です。

理学研究科 >>>●物理学専攻 >>>●化学専攻 >>>生物科学専攻
薬学研究科 >>>●薬学研究科
工学研究科 >>>●電気電子情報工学専攻 >>>●マテリアル生産科学専攻 >>>●知能・機能創成工学専攻 >>>●生命先端工学工学専攻 >>>応用化学専攻
基礎工学研究科 >>>物質創成専攻
情報科学研究科 >>>●情報数理学専攻
生命機能研究科 >>>●生命機能研究科

アクセス

大阪府茨木市美穂が丘8-1(大阪大学吹田キャンパス内)

大阪モノレール「阪大病院前」徒歩15分

阪急千里線「北千里」徒歩25分

阪急バス・近鉄バス「阪大本部前」徒歩10分