第31回日本バイオイメージング学会学術集会 大会長
大阪大学産業科学研究所 生体分子機能科学研究分野 永井 健治

 このたび、第31回日本バイオイメージング学会学術集会を2022年9月3日(土)から5日(月)の3日間、大阪大学吹田キャンパスにて開催させて頂くこととなりました。皆様方のご期待に応える学術集会規格と円滑な運営を目指し、準備を進めております。

 日本バイオイメージング学会は1991年に設立された国内外で唯一のバイオイメージング分野の学術団体であり、医学・薬学・農学・生命理工学等の幅広い分野にわたって先端的な研究を展開し、各分野の発展に大いなる貢献をしてまいりました。バイオイメージングを基軸に異分野融合を地で行く学会です。学術集会では、もっぱら生命体を対象としたイメージング機器、イメージング用蛍光・発光プローブ、イメージング法の開発ならびにその応用に関する理論あるいは実験研究、生命体の分子・細胞・組織レベルのメカニズム解明、或いは病態の診断や治療に役立たせることを目的とした研究など、様々な研究活動の発表がなされてきました。

 第31回学術集会では、このような流れをさらに拡大すべく、これまであまり取り上げてこなかったものの、バイオイメージングと密接に関連する研究分野や研究対象にも範囲を広げ、“超”異分野・“超”多角化研究のきっかけとなる場を提供したいと考えています。バイオイメージング研究のDX(デジタルトランスフォーメーション)に必須のコンピュータビジョンやバイオイメージインフォマティクス、研究オートメーション化のためのバイオロボティクスなどの手法に加え、バイオイメージングの産業応用に向けたフードやケア、コスメティックに関する研究などを取り上げます。バイオイメージングの王道を行く研究ももちろん目白押しです。

 このような第31回学術集会のビジョンを、大きく鮮やかな飾り羽を広げて魅了するクジャクをモチーフに表現したのが学術集会HPトップのメインビジュアル(作:千尾朝子)です。研究者だけでなく、高校生・大学生・社会人・一般市民をも魅了する学術集会にしたいという願いも込められています。

 コロナ禍により昨年、一昨年はオンラインでの開催となりました。今年こそは対面開催が実現することを信じ、皆さまと大阪大学吹田キャンパスでお会いできることを学術集会実行委員一堂祈ってやみません。是非、多数の演題応募とご参加を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

2022年4月吉日