セミナーを行います

2025年11月27日に南谷研究室で外部の方2名をお招きしてセミナーを行います。公開で行いますので、ぜひお越しください。

セミナーを企画してくれた小俵さんがポスターも作ってくれました。

日時: 2025年11月27日 14:00~
場所: 大阪大学 産業科学研究所 S棟 609

擬一次元準結晶におけるトポロジカル相とコンダクタンス

水野 航希さん (名古屋大学 理学研究科)

準結晶に関する研究において、準結晶に特有の性質を見出すことは重要で困難な研究課題である。本研究では、Kitaev chainを並列した擬一次元超伝導状態を考え、そのトポロジカル相と非局所輸送現象に着目した。トポロジカル相は実空間で定義可能なトポロジカルインデックス(spectral localizer)を用いて定義することができ、非局所輸送現象はKeldysh Green関数を用いて計算することができる [1]。講演ではこれらの結果を比較することで、トポロジカル相と輸送現象における準周期性の働きを議論する。

[1] N. Leumer et al., Phys. Rev. B 103, 165432 (2021).

交替磁性ワイル半金属のトポロジー

吉田 拓暉さん (東京科学大学 理学院)

トポロジカル半金属の一種であるワイル半金属、特にカイラルな結晶対称性をもつワイル半金属のトポロジーを直接的に探る手法として、バルク光起電力による電流の量子化が提案されている。我々は、同様の純粋スピン流量子化が、近年注目を集める交替磁性体において実現可能であることを示した。講演では、ワイル半金属におけるトポロジーと光学応答の関係、さらにスピン群を用いた交替磁性体の対称性解析について詳しく述べる。

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