産研テクノサロン・スペシャルⅡ 
「Expo 2025 Osaka に向けて!- Society5.0の実現に向けた未来社会のデザイン -」



日時: 2019年2月16日(土) 13:30~18:30  
会場: 新大阪ワシントンホテルプラザ 宴会場「老松・若竹」       

      【住所】 〒532-0011 大阪市淀川区西中島5-5-15   



 大阪大学産業科学研究所(産研)では、産業界の発展と研究活動の活性化に役立てることを目的として、産研と産業界との交流の場である「産研テクノサロン」を開催しております。この度、大阪・関西万博の開催決定を記念し、産研テクノサロン・スペシャル2「Expo 2025 Osakaに向けて!」を開催する運びとなりました。この会では“Society 5.0実現に向けた未来社会のデザイン”をテーマとした講演会を中心として、産業界の方々との親睦を一層深めるための交流会を実施いたします。皆様の参加をお待ちしております。

【プログラム】

13:30-13:40  開会挨拶
               大阪大学 理事・副学長 八木 康史
<講演会>
13:40-14:20 「Expo2025に向けて!」
               経済産業副大臣 関 芳弘


14:20-15:00 「産業科学で実現する『いのち輝く未来社会』」
               大阪大学 産業科学研究所 栄誉教授 関谷 毅
15:00-15:10 休憩

15:10-15:45  「ORIST / OSAKAの挑戦」
               地方独立行政法人 大阪産業技術研究所 理事長 中許 昌美

15:45-16:20  「Society 5.0の扉を開くキャッシュレス」
               株式会社Origami  事業開発ディレクター 伏見 慎剛

16:20-17:00  「世界の人を惹きつけ、世界へ発信する 新しい都市『うめきた2期構想』」
               内閣府科学技術政策参与(政策統括官(科学技術・イノベーション担当)付)
               株式会社スーパーステーション 代表取締役社長 野村 卓也

17:00-17:05 閉会挨拶
               大阪大学産業科学研究協会 理事
               伊藤忠商事株式会社 常務理事 深野 弘行


<親睦交流会>
17:15-18:30  情報・意見交換会(会場:宴会場「桜」)


※プログラムの内容、時間につきましては、都合により変更となる場合があります。

【参加申込】

下記のボタンをクリックしてお申込みください。

【プログラム】 PDF technosalon SP2_2019.pdf

【参加費】

親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員は無料

【主催】
大阪大学 産業科学研究所、一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会
【後援】大阪府、大阪市、地方独立行政法人 大阪産業技術研究所、一般社団法人 日本電気計測器工業会

【連絡・問合せ先】

大阪大学産業科学研究所 産学連携室
TEL:06-6879-8448
E-mail : air-office@sanken.osaka-u.ac.jp
URL: http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/air/

第90回(平成30年度第4回)産研テクノサロン
活躍する女性研究者・起業家

日時: 2019年2月8日(金) 13:00~18:30  
会場: 大阪大学 産業科学研究所 管理棟 講堂  

       【住所】 〒567-0047 茨木市美穂ヶ丘8-1 (吹田キャンパス内)



本イベントは、先端分野で活躍されている女性研究者・起業家が研究や事業、キャリア形成の経験談を紹介し、ロールモデルとして示すことによって、若⼿研究者や学生を勇気づけるとともに、講演者や参加者との交流やネットワーク作りに役立てていただくことを⽬的としています。
どなたでもご参加いただけますので、奮ってご参加ください。

【プログラム】

13:00-13:10 開会挨拶

               大阪大学 理事・副学長 工藤 眞由美
               大阪大学 産業科学研究所 所長 菅沼 克昭
<講演>

13:10-13:50 化粧品会社が取り組む研究開発イノベーション
       ~史上初シワ改善医薬部外品開発の軌跡~

               ポーラ化成工業株式会社 取締役執行役員 
               フロンティアリサーチセンター 所長 末延 則子

13:50-14:40 ナノ立体造形技術を用いた強相関金属酸化物ナノ電子相物性研究

               大阪大学 産業科学研究所 
               JST-さきがけ研究員 (兼任) 助教 服部 梓

14:40-15:00  休 憩(20分)

15:00-15:50 グラフェンナノリボンの基板上合成

               奈良先端科学技術大学院大学
               先端科学技術研究科 物質創成科学領域 教授 山田 容子

16:00-16:40 「語学で世界をつなぐ」 世界1周を経て今目指すもの。

               株式会社トライフル CEO 久野 華子

<親睦交流会>

17:10-18:30

情報・意見交換 (会場:サロン・ド・サンケン )


*プログラムは都合により、時間、内容を変更する場合があります。

【参加申込】

 下記のボタンより必要事項を記入の上、登録をお願いします。

【定員】 100名 (満席になり次第締め切らせていただきます。)

【参加費】 親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員(産研協会賛助員)は無料

【主催】 大阪大学 産業科学研究所、男女協働推進センター 


【共催】 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会
     人・環境と物質をつなぐイノベーション創出ダイナミック・アライアンス
     物質・デバイス領域共同研究拠点
【協力】 大阪大学21世紀懐徳堂

本イベントは、「平成30年度男女協働推進に係るセミナー等開催に対する部局支援」に採択されています。

【講演概要】

13:10-13:50 化粧品会社が取り組む研究開発イノベーション
       ~史上初シワ改善医薬部外品開発の軌跡~

               ポーラ化成工業株式会社 取締役執行役員
               フロンティアリサーチセンター 所長 末延 則子

 2017年1月、日本で初めて「シワを改善する」薬用化粧品として厚生労働省により承認された「リンクルショットメディカルセラム」が発売され、日経優秀製品・サービス最優秀賞2017を受賞するなど社会的にも大きな反響を呼び、新たなアンチエイジングの領域が切り拓かれました。着想から15年“化粧品では、シワは改善しない。”という既成概念を打破にむけた開発チームの粘り強い努力と創意工夫の軌跡から、イノベーティブな商品を生み出すために必要な事は何かを考えます。

13:50-14:40 ナノ立体造形技術を用いた強相関金属酸化物ナノ電子相物性研究

               大阪大学 産業科学研究所 
               JST-さきがけ研究員 (兼任) 助教 服部 梓

 遷移金属酸化物でみられる金属-絶縁体相転移では、僅かな摂動(温度、磁場、キャリア濃度)で絶縁体状態は雪崩的に融解し、金属相へ相転移する。相転移に伴う抵抗変化は劇的で103-105にも及ぶため、エレクトロニクスとして制御して次世代デバイス創製を実現するという研究が盛んにおこなわれている。しかし強相関酸化物では電子の集団的な振る舞いの結果できる10-100 nmスケールのナノ電子相の挙動が系全体の物性を決めており、これまで主流のバルク・薄膜研究では平均的な情報しか得られない。我々は独自ナノ構造作製技術により機能発現の最小単位であるナノ電子相ドメインをナノ空間中に閉じ込め、隔離した状態で物性を抽出することで、物性発現の最小単位にアクセスし、ナノ電子相の直接計測による相転移現象の本質に迫る研究を行っている。講演では、開発したナノ立体造形技術、明らかにしたナノ電子相物性を紹介する。

15:00-15:50 グラフェンナノリボンの基板上合成

               奈良先端科学技術大学院大学
               先端科学技術研究科 物質創成科学領域 教授 山田 容子

 グラフェンナノリボン(GNR)は、次世代有機エレクトロニクス材料として期待されるカーボンナノマテリアルであるが、実用化のためには、幅の揃ったGNRのボトムアップ合成法の開発が必須である。2010年以降、GNRの基板上合成研究が世界中で活発に行われているが、我々は、ヘプタセンやノナセンなどの高次アセンや、エッジ修飾グラフェンナノリボンの基板上合成に取り組んでいるので、最近の成果を紹介する。

16:00-16:40 「語学で世界をつなぐ」 世界1周を経て今目指すもの。

               株式会社トライフル CEO 久野 華子

 2020年の東京オリンピックに向けますます勢いを増すインバウンドビジネス。また、グローバル化により海外へ出張・現地展開を行う日本企業も増えてきています。そんな外国とのビジネスの場において、立ちはだかるのが「語学」という壁。弊社では外国語対応人材を1日から世界中で手配できるというキャスティングエージェンシーを運営し日系企業と外資系企業の橋渡しをしています。世界1周を経験して、私がどうしてこのビジネスを始めたのか。また、業界の今とこれからの展望をお話ししたいと思います。

<親睦交流会>

17:10-18:30 情報・意見交換 (会場:サロン・ド・サンケン )


*プログラムは都合により、時間、内容を変更する場合があります。

参加申込は下記のボタンよりお願いします。

【定員】 100名 (満席になり次第締め切らせていただきます。)
【参加費】 親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員(産研協会賛助員)は無料
【連絡・問合せ先】





第89回(平成30年度第3回)産研テクノサロン・スペシャル
AI/IoTが拓く未来社会



日時: 2018年11月9日(金) 13:50~18:30  

会場: 大阪・梅田 富国生命ビル7F 野村證券梅田支店ホール       アクセス

         【住所】 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4   




【プログラム】

13:50-14:00  開会挨拶
               大阪大学 理事・副学長 八木 康史
<講演> 14:00-14:50
13:40-14:25  技術革新とサービスイノベーション


               セコム株式会社 顧問(元常務執行役員)小松崎 常夫

 高齢化が加速する日本の未来が安心で豊かであり続けるためには、フィジカル世界で提供されている様々なソーシャルサービスのイノベーションが欠かせません。あらゆる分野の融合・連携による、技術革新を中核とした「サービスチェーン」の構築がそのキーです。セコムは創業以来、人とシステムの融合による様々なサービスイノベーションを通じて社会のお役に立って来ましたが、ICTの活用やフィジカル世界とサイバー世界の連携など、今後の技術革新に向けた大切なテーマについて、セコムの事例を交えながらお話します。

14:50-15:40  人工知能の今後の展望


               札幌市立大学 理事長・学長 中島 秀之

 AI技術が実用となり、世の中を変えようとしている。「どうなるか」という不安を抱いている人も多いようだが、AIは道具なので、「どうしたいか」が重要。自分たちがより良い世の中をデザインし、それを実現するための道具としてAIを使うのが良い。製品やサービスにAIを使おうとしている企業は多いが、企業そのものが変わるためにAIを活用することを考えている企業は少ない。そのためにはAIに何ができて何ができないかということを経営陣が把握しておく必要がある。本講演では、これに資するような方向で展望を述べたい。

15:40-15:50 休 憩(10分)

15:50-16:40  コンピュータで視る未来社会

               京都大学 大学院情報学研究科 教授 西野 恒

 我々の研究室では、知覚として「視る」ためのコンピュータビジョンの実現を目指し、特に「人を視る」「物を視る」「よりよく見る」、すなわち見た目に映された人の内面や考えを推し量るための視覚情報処理、物の見えから手繰りうる、行動を起こすための環境や物体属性の推定、さらには今まで得難かった視覚情報を復元抽出するための技術の開発を三つの柱として研究を進めています。本講演では、これらの研究を紹介しつつ、視ることのできるコンピュータビジョンが未来社会において果たしうる役割を考えます。

16:40-17:10 産研AIセンターの開設と地域貢献に向けて

               大阪大学 産業科学研究所 所長・教授 菅沼 克昭

 産業科学研究所は、阪大に属する研究所として80年もの長い歴史を重ねてきました。その使命は誕生した時から変わらず、世界の激しい産業構造の変化の中でいち早く次の技術の方向を見出し、これを日本の産業界と共有して世界の1歩2歩先を歩むことにあります。今日の世の中の変化は誰もが予測できないほどに大きく揺れ動き、産業技術も激しく変化しています。情報の世界がその最たるものですが、当研究所が今日を予測したのは1970年の後半になり、阪大の中ではもちろん、国内でも最先端の情報の研究室を生み出しました。その後の半導体の進化は予測するべくもなく、そのハードの上に今日の機械学習や音声認識、オートノマス(自動運転)が世界を変えつつあります。この度、産研は当研究所の強みである、生体、材料、ナノテク、さらに情報のサイエンスの基盤融合を提案し、次の世界に向けて日本の産業が何をすべきかに答えるための「産業科学AIセンター」立ち上げることになりました。本講演では、その準備状況を紹介したいと思います。

17:10-17:15  開会挨拶
               大阪大学 産業科学研究所 副所長 黒田 俊一

<親睦交流会> 17:30-18:30
17:30-18:30  情報・意見交換会(会場:富国生命ビル4F  ルームA)


【フライヤーダウンロード】technosalon_sp-1_2018.pdf

【参加費】

親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員は無料

【主催】 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会 
【共催】 大阪大学 産業科学研究所

【連絡・問合せ先】

大阪大学産業科学研究所 産学連携室
TEL:06-6879-8448
E-mail : air-office@sanken.osaka-u.ac.jp
URL: http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/air/

第88回(平成30年度第2回)産研テクノサロン
画像認識テクノロジー



日時: 2018年8月3日(金) 13:30~18:30  

会場: 大阪・梅田 富国生命ビル4F まちラボ A        アクセス

         【住所】 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4   





【プログラム】

13:30-13:40  開会挨拶
               大阪大学 産業科学研究所
<講演> 13:40-17:20
13:40-14:25  歩行映像からの人物認証・人物鑑定


               大阪大学 産業科学研究所 准教授 村松 大吾

 人の歩き方により個人を認識する技術である歩容認証は、当該人物から離れた場所に設置されたセンサで取得されるデータから人物を特定できる可能性があり、防犯カメラ映像解析による犯罪捜査において活用が期待されている。しかしながら実際に解析対象となる人物は、歩く方向や荷物所持状況が様々であり、また隠蔽なども生じるため、これらへの対応が課題となる。本講演では、我々研究グループのこれらの課題への取り組みを紹介する。

14:25-15:10  読唇技術: 音声不要のサイレント音声認識


               九州工業大学大学院 情報工学研究院 准教授 齊藤 剛史

 サイレント音声認識は、音声情報を用いずに発話内容を認識することであり、非可聴つぶやきマイクロフォン、カラー画像、距離画像、表面筋電信号、脳波など様々なアプローチが提案されている。本講演では、これらの中で、無発声で利用可能であり、騒音の影響を受けない、喉頭摘出でも利用可能、非接触で撮影可能、機器が安価などの多くの利点をもつ、視覚情報より発話内容を推定する読唇技術について紹介する。

15:10-15:30 休 憩(20分)

15:30-16:15  車載カメラを用いた自己位置推定と地図構築

               名古屋大学大学院 情報科学研究科 准教授 出口 大輔

 近年、自動運転車両や高度運転支援システムの研究開発が盛んであり、その中でも車載カメラを用いた周囲環境理解技術は大きな注目を集めている。自動運転等の応用を考えた場合、正確な自車位置の把握は欠くことのできない最も重要機能の一つである。本講演では、車載カメラを用いた自己位置推定に焦点を当て、車の特徴を活かした系列間照合によって位置推定を高精度に行う手法やそれらの地図構築への応用について紹介する。

16:15-17:00 

3次元物体認識の最新事例:
        生産・物流・生活支援のためのロボットビジョン最前線

               中京大学 工学部 機械システム工学科 教授 橋本 学

 3次元物体認識は、生産現場はもとより、配送センターや家庭用ロボットにいたるさまざまな分野で期待されている。本講演では、Amazon国際ロボット大会やWRS(World Robot Summit)プレ大会に投入した技術など、実用的な物体認識技術を紹介する。また、ロボット制御に必要な情報を得るためのビジョン技術や、生活支援ロボットを想定した「機能属性」認識など、最新の研究事例を示しながら、今後のロボットビジョンを展望する。


<親睦交流会> 17:15-18:30
17:15-18:30  情報・意見交換会(会場:ルームF )


【フライヤーダウンロード】88_technosalon_flier.pdf



【参加申し込み】

  満席になりましたので、参加申し込みを終了させていただきました。


【参加費】

親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員は無料

【主催】 大阪大学 産業科学研究所 
【共催】 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会

【連絡・問合せ先】

大阪大学産業科学研究所 産学連携室
TEL:06-6879-8448
E-mail : air-office@sanken.osaka-u.ac.jp
URL: http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/air/

第87回(平成30年度第1回)産研テクノサロン
微生物のバイオテクノロジー

日時: 2018年5月11日(金) 13:30~18:30  

会場: 大阪・梅田 富国生命ビル4F まちラボ A  アクセス

        【住所】 〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4

【プログラム】

13:30-13:40 開会挨拶

               大阪大学 産業科学研究所 教授 菅沼 克昭
<講演>

13:40-14:20 微生物異物排出ポンプの異物を認識するからくり

               大阪大学 産業科学研究所 名誉教授・特任教授 山口 明人

 異物排出ポンプは細菌の多剤耐性の大きな原因の一つとして問題になっています。このポンプは、化学構造的に関連性のない非常に幅広い薬物・毒物を排出しますが、他方で、細菌にとって有用な物質は排出せず、阻害剤に対しても厳密な特異性を示します。私たちは世界に先駆けてグラム陰性菌多剤排出ポンプのX線結晶構造を決定し、幅広い基質を認識しつつ厳密な特異性をも示すこのポンプの特異な立体構造とその作動機構を解明してきました。

14:20-15:00 細菌情報伝達を標的とする抗生物質の開発

               大阪大学 産業科学研究所 招へい教授 内海 龍太郎

 抗生物質は病原細菌による感染症の治療になくてはならない薬剤であるが、各抗生物質に対する薬剤耐性細菌の出現や近年、腸内細菌叢(マイクロビオーム)に及ぶす2次的な健康被害が報告されている。我々は、これらの抗生物質の欠点を克服する薬剤として、細菌情報伝達に主要な役割を果たすヒスチジンキナーゼ(リン酸化酵素)阻害剤の開発を行ってきた。その結果、細菌情報伝達を阻害する3種の新規抗生物質(walkmycin, signermycin, waldiomycin)を見出した。本講演では、これらの新規抗生物質の作用と応用について述べる。

15:00-15:20  休 憩(20分)

15:20-16:00 細菌クオラムセンシングシグナル産生酵素標的とする阻害剤探索

               大阪医科大学 講師 石井 誠志

 細菌はクオラムセンシングと呼ばれる情報伝達経路を介して相互にコミュニケーションを取っています。この経路は、バイオフィルム形成をはじめ様々な病原因子の発現を制御している事から、難治性感染症に対する新たな創薬標的と考えられています。私達は、最近ハイスループットスクリーニングにより、ミュータンス菌(虫歯菌)のクオラムセンシングシグナル産生酵素を阻害する低分子化合物を見出したので紹介させて頂きます。

16:00-16:40 次世代新規抗生物質の探索 “微生物その魅力と可能性”

               微生物化学研究所 部長 五十嵐 雅之

 近年、薬剤耐性(AMR)は世界の公衆衛生や世界経済に対する大きな驚異として捉えられるようになり、WHOは国際社会にワンヘルス・アプローチに基づく世界的な取り組みの必要性を訴えている。しかしながら、抗微生物薬の創薬に関しては多くの企業がすでに研究開発から撤退しており、新規抗菌薬のパイプラインが枯渇してきているのが現状である。この理由の一つに創薬ターゲットや新規骨格の探索が難しいことが挙げられている。世界がAMR問題に直面した今日、新規構造や新しい作用機序が期待される天然物の魅力と可能性が再認識されており、天然物創薬に寄せられる期待は増加している。本講演では、微生物化学研究所で進められている天然物創薬の取り組みについて紹介する。


<親睦交流会>

17:10-18:30 情報・意見交換 (会場:ルームF )



【フライヤー】 第87回産研テクノサロン.pdf

*プログラムは都合により、時間、内容に変更が生じる場合があります。


【参加費】

親睦交流会は 3000円/人※  ※産研テクノサロン会員は無料


【主催】 大阪大学 産業科学研究所 


【共催】 一般財団法人 大阪大学産業科学研究協会

【連絡・問合せ先】