Graduate's Voice

友杉 亘

株式会社ニコン ヘルスケア事業部 技術統括部 設計部 第一設計課

Q1.今のお仕事はどんなことですか?

 研究室向けの顕微鏡システムのシステム設計を担当しております。現在、ある顕微鏡システムのプロジェクトリーダーとして、皆様のご期待に応えられる顕微鏡を世に出せるように日々奮闘しております。

Q2.永井研究室で学び、社会に出てから役に立っていること、今の仕事に活かされていることは何ですか?

 永井先生からは、たとえ完全な失敗と思われる実験結果においても、些細な現象を見出し、次の実験の活路を与えて下さりました。 仕事において、本質を理解せずともガムシャラにやっていれば、偶然の成功はありますが、失敗は常に必然的に起こります。 たとえ失敗と思われる研究(仕事)結果であっても、自分を前向きにコントロールして、次の研究(仕事)に活かせばよいと考えることで、 失敗に対する耐性がつくとともに、覚悟が身に付きました。おおよそ失敗という概念そのものが、実は成功の一過程にしか過ぎないことを深く理解したとき、 大局的に見ると失敗しない人間へと成長しました(笑)。

Q3.後輩たちへのメッセージ

 私もそうでしたが、実験結果が芳しくないことがほとんどだと思います。そのあと、おもむろに手に顎をのせ、「この失敗の本質は何だ」と渋い声で自分に問いかけて、思ったことをやってみてください(ここ大事です)。そこには全く思いもよらなかった凄い発見が隠れているかもしれません。