平成23年度第4回 産研テクノサロン (終了)
「役に立つシミュレーション -シーズとニーズを探る-」
日時: 2012年1月27日(金)13:30~19:00
場所: 大阪大学 産業科学研究所 インキュベーション棟 1F講義室
プログラム:H23-4プログラム.pdf
参加申込:参加申込書(PDF)
講演概要・スケジュール
13:35-14:05 | R&Dプロセスの自動データベース化による研究開発の効率化 (株)キャトルアイ・サイエンス 代表取締役 上島 豊 現在のシミュレーションは、傾向を把握し、論文になる、製品が完成すると消えてしまう、不要になってしまう儚いものになってしまっているのではないでしょうか?あたかも、超高性能な電卓のように・・・本当にシミュレーションが、人類にもたらすものは、それだけ(結果)だけなのでしょうか?一方、実験結果や書物は、数十年から数百年も大切にアーカイブされ、それらは、人類の英知として、参照、利用されつつづけています。シミュレーションは、実験結果や書物のようなスタティックな情報だけでなく、情報を生み出す能力も秘めています。従来のアーカイブ、図書館を超える新しい人類の英知としてのシミュレーションについて、夢を語ってみたいと思います。 |
14:05-14:35 | 電子機器・電子部品の信頼性確保のためのCAEの活用 (株)SiM24 取締役 垣野 学 近年、車載機器、モバイル機器などの電子機器の高機能化、小軽量化の要求が急速に高まり、電子機器の使用環境下及び電子部品の製造工程においては、熱的、機械的及び電気的な様々な信頼性の問題が発生している。このような機械的、熱的あるいは電気的な信頼性を確保するための試作回数を低減し、開発期間の短縮を図ることが経営上の重要な課題となっている。この課題を解決するため、CAEはこれらの物理現象を的確に把握し、設計の完成度を向上させるための強力なツールとして活用されている。ここでは、CAEを熱設計、強度設計に活用した取り組み事例を紹介する。
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14:35-15:05 | SPICEを用いたデバイス基板の遠赤外線加熱工程の温度予測手法 ケイレックステクノロジー(株) シニアコンサルタント 中林 啓司 デバイスの基板製造の加熱工程では遠赤外線ヒーター型の加熱炉が使われる。我々は加熱炉内の熱輻射を主体する熱現象を熱等価回路としてモデル化し、SPICEを用 いて解析することにより被加熱物の温度分布を予測する熱シミュレーション手法を提案する。従来の伝熱方程式を数値計算で直接解く手法との比較評価を行い、提案手法が有効かつ計算効率をもつことを明らかにした。 |
15:05-15:2 | 休憩 |
15:20-15:50 | 希薄気体・プロセスプラズマシミュレーション ペガサスソフトウェア(株) 開発本部 取締役 田中 正明 真空技術、プラズマ技術、薄膜技術、そして微細加工技術は、IT、航空宇宙、エネルギー、電子・電気などの他、多くの産業において多岐にわたる分野で利用されている。数値シミュレーションの活用という点から観ると、これら産業においては構造解析、熱解析、流体解析、そして電磁界解析ソフトウェアがCAEとして広く活用されている。一方希薄気体・プロセスプラズマシミュレーションは、上記技術を利用する技術者にまだ広く活用されているとはいえない。ここでは実例とともに本シミュレーション技術を紹介する。 |
15:50-16:20 | 第一原理計算とマテリアルズデザイン 大阪大学 産業科学研究所 教授 小口多美夫 2年前の事業仕分けで話題となった「次世代スーパーコンピュータ」。2011年6月にはスーパーコンピュータのランキングで見事1位となり、11月には1秒間に1京(10ペタ)回の演算性能を実現し、名実ともに「京」コンピュータとなった。一方、「京」を活用するために、国は5つの戦略分野を設定し、物質・材料系では、「新物質・エネルギー創成」の分野設定が行われ、新デバイスとエネルギーの開発において高い成果が期待されている。物質・材料分野における主たる計算科学手法は第一原理計算である。ここでは、第一原理計算の現状としていくつかの研究事例を紹介し、マテリアルズデザインへの道を展望する。 |
参加申込:
連絡先・事務局: 大阪大学 産業科学研究所 産学連携室 神田
TEL:06-6879-8449 E-mail : air-office@sanken.osaka-u.ac.jp
URL:http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/air/techno_salon.html
平成23年度第3回 産研テクノサロン (終了)
産研テクノサロン・スペシャル(大阪大学創立80周年記念事業)
「明るい日本の未来社会の向けて」
平成23年度第2回 産研テクノサロン (終了)
「高機能・安全・安心を目指した新技術開発と連携促進」
日時: 2011年8月5日(金)13:15~18:45
場所: 大阪大学 産業科学研究所 インキュベーション棟 1F講義室
プログラム:H23-2プログラム.pdf
参加申込:
スケジュールおよび概要
13:15~13:20 挨拶
13:20~14:00 【基調講演】新たな連携とその発展に向けて
中小企業基盤整備機構 近畿支部 経営支援部
14:00~16:30 各企業・大学からプレゼン (各15分、途中休憩15分)
●ナチュラトロンスパッタによる高機能薄膜の開発
(株)ナチュラ・テクノロジー
この方式では、1)プラズマ衝撃フリーの膜作製が可能となる、2)100℃以下の低基板温度なので、樹脂・プラスチックフィルム基板が使用可、3)低ガス圧(10E-3Pa)の放電において、スパッタ粒子のエネルギーを高く保持できるので、緻密な膜構造が得られ、結晶配向性も良好となる。このような特長を利用して、種々の高機能薄膜の開発を行っている。
●半導体式ガスセンサを利用したガスクロの市場展開
新コスモス電機(株)
新コスモス電機では、自社開発の超高感度半導体式ガスセンサを検出器に用いたガスクロを開発し、販売してきた。このガスクロは、可搬型でありながらも、サンプルガスを濃縮することなくダイレクトに装置に導入することでppbレベルからのガス分析が可能である。ここ最近、様々な臭気検知としての使用例も増えている。今回、新たに開発したガスクロの実用例を紹介する。
●太陽光発電システム監視ユニット
(株)近計システム
太陽光発電システムにおけるパネル等の部品故障や劣化、ケーブル不良によるシステム異常は、発電効率を低下、感電による人災や発熱による火災の原因になりかねません。本装置は、ストリング単位もしくは接続箱単位で直流電圧電流や機器状態を常時監視し、異常発生を検出しますので、システムの早期復旧支援にお役立て頂けます。また、ストリング単位で発電量等の日常データを蓄積することで、発電量乖離度による経年劣化解析などに有効活用頂けます。
●フレームシステムによるラボの日本式モジュール化
三進金属工業(株)
ラボの理想的な安全性とは何か」日本は欧米と異なり地震、台風などの天災が多発し、研究者一人当たりの面積の狭さ、といった独特な負の要素を抱えています。これら自然的、文化的、物理的要素を勘案し、安全性と機能性、人への親和性という観点からラボの日本式モジュール化を模索。開発に取り組んでいるフレームシステムはその骨格となる基本モジュールです。
●完全無漏洩の遠心式サニタリーポンプ
大阪サニタリー金属工業協同組合
SMP型シールレスマグネットポンプは幣組合の遠心式サニタリーポンプをベースにマグネットドライブ方式を採用したサニタリーマグネットポンプである。磁石の磁力により回転、動力を伝達するマグネットドライブ方式により、一般的なポンプに代表される軸部のシール(密封装置)が不要(シールレス)となる。SMP型シールレスマグネットポンプは、このシールレス構造により、完全無漏洩を実現したサニタリーポンプである。
●淀川ヒューテックの製品概要および新製品展開
淀川ヒューテック(株)
当社は、フッ素樹脂の成型・加工を中心に、様々な材料・装置の製造を行う総合エンジニアリング企業です。特に半導体・液晶市場では高いシェアを誇り、リチウムイオン電池・太陽電池の分野でも新しい製品を展開しています。
●健康食品メーカーにおける製造技術
(株)ファイン
本格的な超高齢化社会へ突入しつつある昨今、健康食品や医療用介護食品に対する研究、新規原料、市場が急激に増加しつつある。本講演では、健康食品や医療用介護食品を市場に出す際に必要となってくる食品製造加工技術について紹介する。具体的には、剤型の種類や特徴などの概要を説明する。
●遠心成形法による500気圧FRP管の開発
(株)NBL研究所
(株)NBL研究所は民間の研究所として、遠心成形法によるFRP高圧管の開発を行ってきた。これはNEDOの助成によるもので、破壊内圧1000気圧、使用内圧500気圧であり、油井管などに使用される。
●大阪大学・科学教育機器リノベーションセンターの紹介
当センターは、「工作センター」を発展的に改組し、平成19年4月に新たに設置された全学の組織です。従来のものづくりに関する支援業務に加え、独自の高度な技術に基づいた阪大オンリーワンの汎用性先端機器を開発し学内外で活用していく事業、ならびに学内のリユース可能な機器を修理復活させ研究教育基盤機器として共同利用する事業を推進しています。これらの事業の状況を紹介致します。
●パルスNMR溶媒緩和法を用いた液中ナノ粒子表面のキャラクタリゼーション
武田コロイドテクノ・コンサルティング㈱
(株)ミツワフロンテック
従来、パルスNMR法は溶媒分子の緩和時間測定に用いられてきたが、測定条件の設定の仕方が難しく、液中の粒子表面に束縛された水等の緩和時間測定にはあまり活用されてこなかった。本発表では新規に開発されたパルスNMR溶媒緩和法にて行った種々のナノ表面キャラクタリゼーション法について発表する。
16:30~17:30 プレゼン企業・大学の個別相談会(各会議室)
17:40~18:45 交流会(会場:楠本会館)
参加費: 無料 (但し、交流会は参加費3,000円※)
※(財)大阪大学産業科学研究協会会員(産研テクノサロン会員)は無料
参加申込:
連絡先・事務局: 大阪大学 産業科学研究所 産学連携室 神田
TEL:06-6879-8449 E-mail : air-office@sanken.osaka-u.ac.jp
URL:http://www.sanken.osaka-u.ac.jp/labs/air/techno_salon.html
平成23年度第1回 産研テクノサロン (終了)
「基礎研究と産業応用を繋ぐ」
日時: 2011年5月13日(金)
場所: 大阪大学 産業科学研究所 インキュベーション棟 1F講義室
プログラムprogram
13:30~13:35 挨拶
13:35~14:15 産業科学研究所の現状と新たな展開
大阪大学産業科学研究所 所長 山口明人
14:15~14:55 新研究室紹介-ナノ構造・機能評価研究分野-
「環境制御型・高分解能透過電子顕微鏡によるナノプロセスの評価」
大阪大学産業科学研究所 教授 竹田精治
14:55~15:10 ( 休憩15分 )
15:10~15:50 フラウンホーファー研究所における実用化研究
Ivica Kolaric, Head of Department Process Engineeringof Functional Materials,
The Fraunhofer Institute for Manufacturing Engineering and Automation (IPA)
15:50~16:30 新研究室紹介-先進電子デバイス研究分野-
「有機半導体エレクトロニクス」
大阪大学産業科学研究所 教授 竹谷純一
16:30~17:10 研究室見学
ナノ構造・機能評価研究分野(竹田研究室)
先進電子デバイス研究分野 (竹谷研究室)