2023年11月2日に、第5回産研オールジェンダーサミットが開催されました。 第4回までは、産研所属の全女性所員が対象の女性サミットでしたが、今回は、対象者をオールジェンダーに拡張し、全所員が自身のアンコンシャス・バイアスへの気づき及び多様な働き方についての理解を促進させ、立場の垣根を超えた忌憚のない意見交換、交流の場となることを目的としました。 最初に、関野徹所長が2020年12月に発足した「産研協働推進チーム」の紹介と産研のダイバーシティ推進活動についての報告をされ、大阪大学副学長で大阪大学ダイバーシティ&インクルージョンセンターの島岡まなセンター長から2021年9月の「大阪大学ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進宣言」に基づく本学の多様な個性が輝くキャンパスを目指して活動のご紹介を含むご挨拶を頂戴しました。 第5回サミットの講師として株式会社大林組の沢田様をお迎えしました。ご講演では、女性比率が低い建設会社で、男女機会均等法を経て、出産・子育てをしながら今に至るまで、どうやって会社員生活を続けたか、女性活躍を推進すべく社内、社外で女性ネットワークの立ち上げにご尽力され、女性活躍の発展に繋げてこられた活動をお話しくだいました。女性目線でしか気づけ無い問題、また性別、世代をまたがるからこそ解決し、発展していく事柄など、個々人の身近な活動や意識が組織や社会をより良く変えていく原動力であることが実感できるお話でした。ダイバーシティ・インクルージョンの推進は産研の全所員が所内でより一層活躍できる環境の構築に向けてだけではなく、本学の研究、技術力の向上、仕事と育児・介護等との両立、次世代育成の推進にも役立つ事がわかるご講演の内容で、聴講者はそれぞれに意義を認識できる機会でした。 参加者はオンライン、オンサイトを含め100名の参加がありました。 事後アンケートでは、オールジェンダーでの開催について前向きなご意見をいただきました。一方で、女性特有の悩みなどを話せる場を設けるため、必要に応じて女性サミットを開催するのが良いという意見もありました。参加者からのフィードバックを大切にしながらダイバーシティ&インクルージョンの推進に一層貢献していきたいと思います。これからも所員皆様の積極的な参加、応援をお願いします!