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SANKEN

産研の取組み

グローバルエンゲージメント

 産業科学研究所では、海外の優れた大学・研究機関とのネットワーク連携により、先端分野での持続的な国際共同研究を進め、世界に貢献する成果を挙げるとともに、スタッフ・大学院生の派遣、受け入れなどにより国際交流を深め、研究の質の向上と共にグローバル化に対応した人材育成を推進しています。また国際教育プログラムの提供により、国際的なプレゼンス向上とグローバル人材確保にも積極的に取り組んでいます。

 特に、世界的な半導体・デバイス情報研究拠点であるimec(ベルギー)や、大阪大学のグローバルナレッジパートナーであるグローニンゲン大学(オランダ)等の研究機関、さらに、中国、韓国、タイ、フィリピン、ドイツ、スウェーデン、デンマークなどと進めている「国際連携研究ラボ」、JSPSの国際交流プログラム等による国際連携を通じ、「マテリアル・バイオ・プロセスインフォマティクス」、「マテリアルDX」、「マイクロ・有機エレクトロニクス」、「ナノ・バイオテクノロジー」、「生物機能模倣材料・システム」、「情報通信システム」、「パワーエレクトロニクス」、「次世代IoTシステム」等の多分野、多チャンネルでの国際共同・国際産学共創研究を進め、学際的な国内・国際研究ネットワークのハブ拠点の構築を目指しています。

学術交流協定締結状況

SANKEN × SDGs

 SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、2015年9月に国連サミットにおいて採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」(「2030アジェンダ」)の中に掲げられた世界共通の目標です。2030アジェンダの前文には、「誰一人取り残さない」誓いが述べられており、持続可能で包摂性のある社会の実現のため、全ての人による行動が求められています。(参考:外務省作成パンフレット「持続可能な開発目標(SDGs)と日本の取組」)

 大阪大学では、「地域に生き世界に伸びる」をモットーとして、社会の安寧と福祉、世界平和、人類と自然環境の調和に貢献することを「大阪大学憲章」に掲げており、産業科学研究所においても、最先端の科学研究を推し進め、誰一人取り残さない持続可能なより良い未来に向けて努力するという理念の下で行動し、社会課題の解決に取り組んでいます。

SANKEN SDGsマップ

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン

 大阪大学では、ダイバーシティ推進に係るこれまでの取組を発展させ、『大阪大学ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進宣言』を公表し、多様性が真に受容され、尊重される環境整備を促進・徹底することに取り組んでおり、産研においてもこの方針に基づき多様なダイバーシティ&インクルージョン推進活動を行っています。

 大阪大学の6つの研究科から大学院生を集める産業科学研究所は、異分野融合型の幅広い知識を身につけた研究者を養成する最適の場であり、職種、職位、性別、国籍にかかわらず全所員がそれぞれの個性を武器として、失敗を恐れず、新たな自分に向かってワクワクしながらチャレンジし続けることができる環境を目指して、産研協働推進チームを発足させ、男女協働推進だけでなく、広範にわたるダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの推進活動を進めています。全構成員が、それぞれの職場・研究室で、個性を活かして輝ける環境づくりを通じ、所内全体がよりよい環境になることを目的として、交流、発信、報告に重点をおいた取組みを継続しておこなっております。

主な取組み

  • 産研オールジェンダーサミット
  • 女性研究者支援事業
産研協働推進チーム WEBサイト

メンター制度

 若手研究者が、将来研究責任者として研究活動を行い、すぐれた業績を上げるために必要とされる高度な専門的能力、卓越した研究力を培うことは、今後の科学技術イノベーションの推進には不可欠です。「トランスファラブルスキル」 と言われる、研究チームおよび自分自身のマネジメント力、問題解決スキル、コミュニケーション力等、汎用性のあるスキルや能力を磨くことが今後のキャリア形成の幅を広げるためにも重要となります。産業科学研究所では、若手研究者に、このような能力開発の1つの機会として、メンター自身の経験、知識から様々な情報および助言を提供できる場づくりのため、メンター制度を導入しています。日本の研究力向上、科学技術イノベーション推進による産業発展ならびに新産業創成、国際競争力の強化に寄与するとともに、グローバル社会のwell-beingに貢献することを目的としており、産研に籍を置く若手教員(メンティ)が、メンタリング(*1)を通じ教員等(メンター)から様々な知識・情報・助言等を受けることができる制度で、メンティが自発的・自律的な目標達成、課題解決、キャリア形成、社会的心理的な自己の成長等を促すことを目指しています。

 (*1)メンタリングとは、メンティとメンターが信頼関係を築き、対話を重ね、様々な知識、情報、助言等を得ることで、自身の自発的・自律的な目標達成、課題解決、キャリア形成、社会的心理的な自己の成長等を促すものです。メンティの相談内容としては、自身の研究分野、将来のキャリア形成等多種多様です。一方、メンターが提供するのは、自身の研究分野に係る知見、キャリア形成に係る助言、これまでの人的ネットワーク、人生経験を含む助言等多岐にわたります。

産研メンターハンドブック