EN
SANKEN
イベントレポート

新任教授講演会を開催しました。

 このたび新任教授として着任された2名の先生方による講演会を開催しました。本講演会ではそれぞれの専門分野に基づく研究の最前線や実践的な社会実装の取り組みが紹介されるとともに、先生方の研究にかける情熱や未来への展望、さらに人柄に触れることができる貴重な時間となりました。

テーマ
 松原 靖子 教授
 「超分散小型IoTデバイスのためのマイクロエッジAI技術:基礎研究と社会実装」


 松原教授の講演では、近年普及するIoTデバイスを活用した「時系列ビッグデータ解析技術」をテーマに、特徴抽出や動的モデリング、小型エッジ学習など、最新の研究成果を熱く語られました。具体例として、製造業DXや医療AIの応用だけでなく、特に力を入れている妊婦を対象とした見守りセンサー技術についても詳しくご紹介いただきました。この技術は妊婦の健康状態をリアルタイムでモニタリングし、安全で安心な環境を提供することを目指した取り組みで、社会への貢献を強く意識した研究であることが伝わってきました。

 さらに松原教授は、学生の育成にも力を入れたいという思いを語られ、研究室の学生たちとともに協力的な環境で研究を進めていきたいという姿勢が感じられるお話でした。学生一人ひとりの成長を支援し、未来を担う人材を育てる教授の姿勢には、深い感銘を受けました。


 植村 隆文 教授
 「生体に寄り添うフレキシブル・バイオエレクトロニクスの創成」


 植村教授は、人間の健康寿命の延伸に貢献する「フレキシブル・バイオエレクトロニクス」の可能性について語られました。柔軟性のあるデバイスを用いた新しい生体計測のアプローチが、心電・脳波、汗、唾液を安定して計測するツールとして機能することや、それが予防医療や健康モニタリングに役立つことを具体例を交えてご紹介いただきました。ウェアラブルからインプラントまで広がる応用展開に加え、この技術が未来のデジタルヘルスケアに与える影響についての考察は、参加者全員を引きつけました。

 また、植村教授は学生時代に取り組まれた研究についても触れ、その当時の経験が現在の研究へのインスピレーションにつながっていると語られました。当時は現在と異なる研究分野でしたが「いつかまた、学生時代に取り組んだ研究に近いテーマにも挑戦したい」という言葉には、研究者としての探求心と情熱、そして学問への深い愛が感じられました。

講演会の様子
左:植村教授、右:松原教授