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土に還る循環型センサデバイスが crQlr Awards 2024 で特別賞を受賞

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2025年2月6日、能木研究室の春日貴章助教が研究を進める「土に還る 循環型センサデバイス」が、crQlr Awards 2024 において特別賞を受賞いたしました。

crQlr Awards は、循環型経済(サーキュラーエコノミー)の推進を目的とし、持続可能な社会の実現に向けた革新的なプロジェクトやアイデアを表彰する国際的なアワードで、第4回目を迎えた今年度は、47カ国から143のプロジェクトがエントリーされました。今回は、自然とテクノロジーの融合による資源の循環や環境保全の革新に焦点が当てており、特別賞テーマ『「サーキュラーバイオエコノミー」の実現に向けて』では、人間が自然に働きかけ、その力を拡張しながら自然を再生させる循環のループを生み出す可能性に注目し、資源回収や環境保全の新たな道筋を示し、循環型経済の実現を目指すプロジェクトを称えています。

今回特別賞を受賞した「土に還る 循環型センサデバイス」プロジェクトは、完全な循環型ライフサイクルを念頭に置いた革新的な技術である点が高く評価されました。本プロジェクトが開発した生分解性の土壌センサーは、使用後に自然環境へ無害に分解される特性を持ち、ゼロウェイスト社会の実現に寄与します。また、最先端技術と持続可能なデザインを融合させることで、電子デバイスが循環型経済の枠組みに適合する可能性を示した点で、審査員から評価を受けました。

crQlrは、世界中に拠点を持つクリエイティブコミュニティであるFabCafeと、アジアのクリエイティブカンパニーであるLoftworkにより運営されており、単なる表彰にとどまらず、社会、企業、クリエイターとの新たな関係性を築きながら、持続可能な未来の可能性を共に模索するプラットフォームとして発展を続けています。

本受賞プロジェクトを含む作品は、2025年3月6日(木)~3月26日(水) にかけて、FabCafe Tokyo にて開催される「crQlr Awards Exhibition 2025 - Living Loops 生きている環」で展示される予定です。

また、「土に還る 循環型センサデバイス」の研究は、2025年4月に開幕する大阪・関西万博において、日本生命保険が出展する「大阪ヘルスケアパビリオン」内でも紹介される予定です。


(広報室)