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第28回 産研国際シンポジウムを開催

第28回 産研国際シンポジウム 世話役
関野 徹

2025年1月8日(水)から1月10日(金)にかけて、兵庫県淡路夢舞台にて「未来社会に向けたトランススケール科学技術」をテーマに、第28回目となる産研主催の国際シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、第23回産研ナノテクノロジー国際シンポジウム、第20回阪大ナノサイエンス・ナノテクノロジー国際シンポジウム、第6回AIRC-産研国際シンポジウムと連携して実施され、「物質・デバイス領域共同研究拠点」および「人と知と物質で未来を創るクロスオーバーアライアンス」の協賛を得て開催されました。科学技術の最前線に立つ国内外の研究者、若手研究者、学生が一堂に会し、量子、情報、材料、ビーム、生命、化学、ナノ科学技術といった多岐にわたる分野の科学と技術の未来を探るため、最先端研究成果とその応用展開が議論されました。

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今回のテーマは「科学技術の可能性を最大限に引き出し、持続可能で安全かつ安心な未来社会の実現に貢献すること」で、時間や空間の異なるスケールを超えた現象の解明、制御、設計、そして機能創成に焦点を当て、参加者たちは新たな視点や知見を共有しました。この議論により、未来社会における持続可能な発展や新たな技術の創造に向けた貴重な一歩につながりました。

17名の招待講演があり、国外からは台湾の中正大学心理学部よりKen Fujiwara氏(非言語的同期:人間とアバターの相互作用への応用)、ドイツのケルン大学無機・材料化学研究所よりThomas Fischer氏(小分子活性化によるエネルギー転換)、アメリカのワシントン大学工学部およびインディアナ大学ブルーミントン校化学部よりYan Yu氏(ナノバイオ膜の相互作用における多スケール表面異質性を活用した抗菌技術の革新)、台湾の国立陽明交通大学電気物理学部よりChun-Liang Lin氏(次世代半導体産業におけるSTMの役割)が登壇しました。

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またポスターセッションにおいては40名の参加があり、新しいアイデアや提案が飛び交い、次世代を担う研究者たちのエネルギーを感じさせる場となりました。なお、「BEST POSTER AWARD」として以下の3名が表彰されました。

Sakura Moriyamaさん(黒田研)
Hiroya Yasunariさん(関野研)
Yuto Yashimaさん(南谷研)

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シンポジウムの成果は、今後の研究活動や産業応用への波及効果が期待されるとともに、次世代の科学技術における国際的な連携をさらに深める契機となりました。参加いただいた皆様、そして協力いただいた全ての関係者に深く感謝申し上げます。次回のシンポジウムでも、多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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