2025年11月12日(水) 、産研講堂にて、第14回となるimec Handai International Symposiumを開催しました。このシンポジウムは、2011年11月に産研とimec間で締結した包括共同研究契約に基づき、第1回を産研で開催以降、日本とベルギー・オランダで、毎年交互に開催しております。imecと産研は、JSPS core to core program、brain circulation program、JST COI program、 ASPIRE、Moonshotなどでも、多岐にわたる技術分野での共同研究、学生・研究者の交流を行っています。また、2023年11月には、imec president&CEO Luc Van den hove氏と、西尾章治郎総長とのトップ会談で、imecとの強固な連携は第2ステージに入りました。これにより産研や情報科学研究所に限らず学内全部局との連携に入ることになっています。
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今回は、産研、情報科学研究科にとどまらず、医学系研究科、理学研究科、接合科学研究所からも、講演、ディスカッションへの参加がありました。imecのメンバーも12名(オンライン4名)も含め総勢80名の出席があり、「ライフサイエンス・医療・バイオテクノロジー」、「半導体・量子・ナノテクノロジー」、「AI・情報処理・人間科学」、「センサー技術・フレキシブル、ウェアラブルデバイス、インプランタブルエレクトロニクス」など、先端分野における最新の研究成果と実用化を見据えた研究発表が相次ぎ、参加者同士の活発な議論と情報交換が行われました。
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翌13日には、共同研究テーマに関する議論を2つのセッションに分けて実施し、活発な意見交換が行われました。あわせて研究所内の見学も実施し、今後の共同研究に伴う学生・研究者の長期受け入れに向けて楠本会館もご案内したところ、たいへん好評を頂きました。
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本学とimecの共同研究は、継続的なシンポジウムでの交流とディスカッションを通じて、新たな研究分野や技術領域への広がりが期待されています。特に今回はライフサイエンス分野での医工連携的な発表が多くあって、参加された複数部局の先生方にも大変関心をもっていただいたように思います。複数部局の参加によって、更なる多角的なアプローチが可能となり、より革新的な研究成果の創出が見込まれます。
imecとの強固なパートナーシップは、既存の研究分野を深化させるだけでなく、新規分野の共同研究を生み出す土壌を育んでいます。今後、imecとの連携を一層強化し、両者の知見と技術力を結集することで、社会課題の解決に貢献し、産業界や学術界へのさらなるインパクトを生み出すことが期待されます。今後も両者の深い信頼関係の下での強固な協力体制を活かし、イノベーションの創出を目指します。
(戦略室 特任教授(常勤) 小倉 基次)







