研究紹介


生体分子反応科学研究分野では、生体分子間の構造と相互作用(反応)に基づく様々な生命現象を解明し、その作動原理に基づく技術開発によって、バイオ関連産業に資することを目標としています。具体的には、1) 約400種類のヒト嗅覚受容体全てを用いた嗅覚受容体センサーを製作し、ヒトの感じる匂い全てをデジタルデータ化することに成功しました。現在は匂いデータベースを構築しており、近い将来,全ての匂いの「記録,保存,伝送,再構成」を行う匂い情報DXの実現を目指しています。また、基礎的分野の研究として、2)通常のX線結晶構造解析に加え、中性子やX線自由電子レーザーを用いた構造解析を組み合わせ、タンパク質、特に補酵素含有酵素の触媒機構や補酵素形成機構を解明することに取り組んでいます。さらに、3)細菌の情報伝達系を阻害することで、多剤耐性菌にも抗菌作用や抗病原性を示す新規な薬剤を開発することも大きな目標です。
2019年 - 2020年 |
大阪大学 産業科学研究所産業科学AIセンター・センター長 |
2017年 - 2020年 |
大阪大学 産業科学研究所・副所長 |
2015年 - |
大阪大学 大学院理学研究科・学内兼担教授 |
2015年 - |
大阪大学 大学院生命機能研究科協力講座・教授 |
2015年 - |
大阪大学 産業科学研究所・教授 |
2009年 - 2015年 |
名古屋大学 大学院生命農学研究科・教授 |
2002年 - 2003年 |
ジュネーブ州立大学医学部・客員教授 兼任 |
1998年 - 2009年 |
大阪大学 産業科学研究所・助教授 |
1996年 - 1998年 |
神戸大学 バイオシグナル研究センター・助教授 |
1994年 - 1996年 |
神戸大学 バイオシグナル研究センター・助手 |
1986年 - 1994年 |
武田薬品工業株式会社・生物工学研究所 |
Shun'ichi Kuroda, Yukiko Nakaya-Kishi, Kenji Tatematsu, Shuji Hinuma
Sensors; 2023年7月5日
Masaharu Somiya, Shun'ichi Kuroda
Journal of Extracellular Vesicles; 2021年11月10日
Takeshi Murakawa, Kazuo Kurihara, Mitsuo Shoji, Naomine Yano, Katsuhiro Kusaka, Yoshiaki Kawano, Mamoru Suzuki, Yasuteru Shigeta, Takato Yano, Motoyasu Adachi Katsuyuki Tanizawa, Toshihide Okajima
ACS Catalysis; 2023年9月7日
Toshinori Oozeki, Tadashi Nakai, Kazuki Kozakai, Kazuki Okamoto, Shun'ichi Kuroda, Kazuo Kobayashi, Katsuyuki Tanizawa, Toshihide Okajima
Nature Communication; 2021年2月10日
Ge-Hong Sun-Wada, Yoh Wada
Scientific Reports; 2022年8月10日