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SANKEN
イベントレポート

第27回産研国際シンポジウム報告

令和6年1月10日(水)から12日(金)に、淡路夢舞台国際会議場においてThe 27th SANKEN International Symposium、The 22nd SANKEN Nanotechnology International Symposium、The 5th AIRC-SANKEN International SymposiumとThe 19th Handai Nanoscience and nanotechnology International Symposiumが開催されました。今回は、「人工知能とメタバース」をテーマに掲げ、最新の人工知能や情報技術を論じると共に、それらを産研が得意とするデバイス、情報、材料、量子ビーム、化学、生物、ナノテクノロジーにどうやって展開するかを探ることを目的としました。4年ぶりに淡路での開催となり、140名もの教職員と学生が参加し、3日間、熱い議論が行われました。 シンポジウム最初のオープニングセッションでは、National Taiwan Univ. のYun-Nung (Vivian) Chen教授によるTowards Human-Like Conversational AIと題する対話人工知能に関する基調講演を皮切りに、最新のAIについての議論が行われました。その後のナノテクノロジー、生物、物理、化学のすべてのセッションにおいて、人工知能と情報技術に関係する話題が提供され、これらすべての分野の研究者間で活発な議論が行われたのが大変印象的でした。全体では、国内外16名の招待講演者をお招きし、産業科学における人工知能技術の活用に関する最先端の研究成果のご報告がありました。  二日目の午後に開催されたポスター発表は、リアルとメタバースのハイブリッドで行われました。現地および遠隔地から55件のポスターが、リアルとメタバース空間の双方で同時並行発表され、熱心な議論が行われました。それに引き続いて、夜のバンケットでは、元産研専属歌手の白井大輔氏によるコンサートが行われました。人工知能とのコラボによる曲を披露しつつ、参加者全員で歌う会となり、大いに盛り上がり、研究と親睦双方でシンポジウムを盛り立てるイベントとなりました。三日目午後のエクスカーションでは、島内のリゾートレストラン農場に出向き、産研で開発された波長選択型有機太陽電池の実地試験を見学しました。淡路島の地の利を生かしたイベントとして、好評でした。 最後に、裏方となって運営を支えていただいた事務補佐員や職員、技術室の方々、そして様々な煩雑な事務手続きにも快くご協力いただいた事務部の皆様に、実行委員長として改めてお礼を申し上げます。
集合写真
シンポジウムの様子
ポスターセッションの様子