EN
SANKEN

第13回 imec Handai International Symposiumを開催

2024129() 、ベルギーのルーヴェン市にあるimec本部にて、第13回となるimec Handai International Symposiumを開催しました。このシンポジウムは、201111月に産研とimec間で締結した包括共同研究契約に基づき、第1回を産研で開催以降、日本とベルギー・オランダで毎年交互に開催しております。また、20185月からは情報科学研究科も本契約に加わり、多岐にわたる技術分野での共同研究、学生・研究者の交流を行っています。

20241209_imec_Handai_Sympo31   20241209_imec_Handai_Sympo363

 

20241209_imec_Handai_Sympo163

産研とimecとの強固な連携は第2ステージに入っており、本学からは産研、情報科学研究科にとどまらず、医学系研究科、基礎工学研究科、接合科学研究所からも、講演、ディスカッションへの参加がありました。imecのメンバーも含め総勢60名を超える出席があり、「半導体・量子・ナノテクノロジー」「ライフサイエンス・医療・バイオテクノロジー」「AI・情報処理・人間科学」「センサー技術・ウェアラブルデバイス」など、先端分野における最新の研究成果と実用化を見据えた研究発表が相次ぎ、参加者同士の活発な議論と情報交換が行われました。

20241209_imec_Handai_Sympo8   20241209_imec_Handai_Sympo215

 

20241209_imec_Handai_Sympo194   20241209_imec_Handai_Sympo348

 

また、翌日以降で共同研究テーマの検討を5セッションに分かれて議論を行いました。発表内容をもとに新たな共同研究テーマの候補も挙がるなど、研究者間のネットワークを一層広げることができました。シンポジウム終了後、参加者はimecの先端技術を実際に体感するラボツアーに参加しました。ベルギー・ルーヴェンのimec 300mmスーパークリーンルームでは、半導体研究の最前線である300mmウェハプロセスの製造設備を見学し、最先端のscaling CMOS技術やEUV露光装置を視察しました。その後、オランダ・アイントホーフェンに位置するimec-NL/ Holst Centreでは、フレキシブルエレクトロニクスやウェアラブルデバイス分野における革新的な研究を、さらに健康・栄養分野における未来志向の研究を推進するワーゲニンゲン市のOnePlanet Research Centerも訪問し、センシング技術やAIを活用した健康モニタリングの事例紹介を受けるなど、3拠点を通じてimecの幅広い研究活動を直接体験することができました。

 

20241212_OnePlanet32   20241212_OnePlanet104

 

20241211_Holst_Centre9

 

本学とimecの共同研究は、継続的なシンポジウムでの交流とディスカッションを通じて、新たな研究分野や技術領域への広がりが期待されています。特に産研に加え、他部局の参加によって、多角的なアプローチが可能となり、より革新的な研究成果の創出が見込まれます。
imecとの強固なパートナーシップは、既存の研究分野を深化させるだけでなく、新規分野の共同研究を生み出す土壌を育んでいます。今後、imecとの連携を一層強化し、両者の知見と技術力を結集することで、社会課題の解決に貢献し、産業界や学術界へのさらなるインパクトを生み出すことが期待されます。

今後も両者の協力体制を活かし、イノベーションの創出を目指します。

20241210_imec_Handai79

(戦略室)