2025年7月15日(火)、Global Initiative for Safety, Health & Well-being(GISHW)の関係者約30名が、大阪大学吹田キャンパスの産業科学研究所(産研)および感染症総合教育研究拠点(CiDER)を訪問されました。
GISHWは、世界保健機関(WHO)や国際労働機関(ILO)などの国際機関、ならびに多国籍企業と連携し、すべての働く環境における安全・健康・ウェルビーイングの向上を目指す国際的プラットフォームです。今回の来日は、大阪・関西万博およびインテックス大阪にて開催されたイベント「未来への贈り物―80億人の安全・健康・ウェルビーイング」に合わせたもので、ドイツ、サウジアラビア、シンガポール、イギリス、スペイン、韓国、ブラジル、フィンランドからの代表者が参加。GISHWトップのHans-Horst Konkolewsky氏をはじめ、2030年万博の開催国であるサウジアラビアからの要人10名も含まれていました。
産研では、黒田所長による歓迎の挨拶に続き、大阪大学社会ソリューションイニシアティブ(SSI)の堂目卓生教授が、未来社会のあり方を構想する「いのち会議」について紹介しました。さらに、7月18日(金)にEXPOsalonで開催される国際シンポジウムに登壇予定の谷口研究室および関谷研究室を訪問し、研究室における先進的な取り組みに触れていただきました。
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続いて、感染症研究の中核拠点であるCiDERを訪問。金田エグゼクティブアドバイザーからは、大阪大学の沿革やCiDER・CAMaD(感染症制御に向けた医療開発拠点)など関連施設の活動紹介がありました。また、CAMaDの高島義裕特任教授は、WHOでの実務経験をもとに、国際的な感染症動向と連携の重要性について講演を行いました。施設見学では、建築家・安藤忠雄氏が設計したCiDERの空間が紹介され、科学と建築が融合したそのデザインに多くの参加者が感銘を受けていました。
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昼食は学内レストラン「ミネルバ」にて和やかに行われ、午後には大阪大学が展開する都市型共創拠点「NAKANOSHIMA QROSS」を訪問。都市と大学の知的資源が交差するこの場に、参加者からは多くの関心と評価の声が寄せられました。
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今回の訪問は、世界中の主要機関が一堂に会するGISHW万博イベントの一環として実現したものであり、大阪大学の研究・教育活動と国際的な社会課題への取り組みを直接紹介する貴重な機会となりました。
今後の連携強化と国際協働の深化に向けて、大きな一歩となることが期待されます。
(産研戦略室 特任教授 小倉基次)