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大阪大学、兵庫県立大学、兵庫県による「関西におけるマテリアルズ・インフォマティクス推進にかかる連携・協力に関する覚書」の締結

概要

この度、令和2年7月1日に、マテリアルズ・インフォマティクス ※(以下、「 MI 」)に関する分野に最新の知見と技術を持つ大阪大学産業科学研究所、兵庫県立大学産学連携・研究推進機構、兵庫県の3者で、関西におけるMI推進にかかる連携・協力に関する覚書を締結しました。

大阪大学産業科学研究所では、産業科学AIセンターを中心にAI技術を幅広い分野で展開し、新たな産業、新たな学問の開拓に繋げる取組をしています。 兵庫県では、SPringSPring-8をはじめとする県内科学技術基盤の活用や県内企業等の新技術・製品開発の促進のため、県放射光研究センターを核に、放射光を活用したMIの取組を推進しています。

今後、産学連携研究、人材育成等で連携・協力を進めることで、取組の更なる充実を図ります。 特に、大阪大学産業科学研究所としては (i) 関西産業界と教育・研究を繋ぐ MIのハブ機能、(ii) 産業科学AIセンターが持つ材料と情報の融合機能の積極的な活用と展開、(iii) 関係する学内部局との産学・人材育成連携推進、を基軸とした具体的な取組の展開を予定しております。

※マテリアルズ・インフォマティクス :材料科学とデータ科学を活用した研究開発手法

覚書の締結日

令和 2年 7月 1日

覚書の目的

大阪大学、兵庫県立大学、兵庫県のMI関係団体が、放射光科学、計算科学、情報科学及び材料科学分野におけるそれぞれの知見と技術を持ち寄り、兵庫県内の科学技術基盤を活用して連携・協力することで、関西の産業界を中心に放射光を活用したMIへの取組を推進する。

連携・協力の内容

(1)産学連携研究の推進
(2)MI推進に関する知見や技術の産業界への移転
(3)MI推進にかかる人材育成
(4)MI推進にかかる兵庫県内の科学技術基盤の活用
(5)その他本覚書の目的を達成するために必要と認める事項

覚書の締結者

・国立大学法人大阪大学産業科学研究所長
・公立大学法人兵庫県立大学産学連携・研究推進機構長
・兵庫県政策創生部長

参考:これまでの準備状況

・兵庫県放射光研究センターがSPringSPring-8県ビームラインを中心に、MI活用に向けた放射光の産業利用支援等を実施
・「兵庫県マテリアルズ・インフォマティクス研究会 *」を立ち上げ、大阪大学産業科学研究所の協力の下、SPringSPring-8の産業利用ユーザー等を対象に、MIに関する講演会、勉強会(座学・実習)等を開催
*: 研究会登録者数: 79 名( 40 社、 3大学、 9団体)[令和 2年 6月現在]