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井上国際博覧会担当大臣らが大阪大学に来訪

 7月10日(土)に井上信治国際博覧会担当大臣、高科淳内閣官房国際博覧会推進本部事務局次長、山口信彦大阪府副知事が大阪大学に来訪され、2025年大阪・関西万博に対する取り組みや研究シーズ等に関する意見交換が行われました。

 産業科学研究所からは、関野徹所長と産業科学ナノテクノロジーセンターの谷口正輝教授が参加し、関野所長から本研究所の概要と「TEAM EXPO 2025」プログラムの共創パートナーとしての活動および所内における幾つかの研究事例の紹介、谷口教授から「AIナノポアを用いた感染症検査法」について説明が行われました。

 感染症検査法の説明では、①検査モジュールで得られる、いつどこでウイルスが発生したのかという情報から感染拡大メカニズムを知ることができ感染の原因究明や局所的な対応にも役立つこと、②PCR検査と比較して圧倒的な短時間検査が可能であること、③検査するために専門的な技術が不要であることに加えて、④万博開催までに社会実装することを目指していることが説明されました。続いて検査装置のデモンストレーションが行われ、井上大臣、高科事務局次長、山口大阪府副知事は簡易に短時間で多数の検査が可能である測定装置の説明を興味深く受けられました。

 最後に、井上大臣から研究成果を大阪・関西万博で生かすための方策について意見が求められ、所長から、企業などとの共同によるパビリオン出展だけでなく、例えば研究成果を万博インフラへ実装することで安全・安心を守るシステムへ貢献するなど、関係するみなさまとの共創により大阪・関西万博を下支えするところにも寄与できないかと検討していることが説明されました。

集合写真

向かって右から、 谷口正輝教授、関野徹所長、山口信彦大阪府副知事、高科淳内閣官房国際博覧会推進本部事務局次長、井上信治国際博覧会担当大臣、西尾章治郎総長、金田安史理事・副学長、河原源太理事・副学長、北川勝浩量子情報・量子生命研究センター長

測定説明

AIナノポアを用いた感染症検査法の測定結果について井上大臣に説明する谷口教授

機器説明

短時間で多数の検査を可能とするスクリーニング検査装置について井上大臣、高科事務局次長、山口副知事に説明する谷口教授