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大阪大学と神戸製鋼所、「KOBELCO未来協働研究所」を設立

概要

 国立大学法人大阪大学と株式会社神戸製鋼所(以下、KOBELCOグループ)は、本年10月1日、大阪大学産業科学研究所(以下、阪大産研)に「KOBELCO未来協働研究所」を設立しました。本協働研究所では、「人がシステムと共に成長しながら、創造性豊かにイキイキと活躍できる"ものづくりの世界"の実現」を目指します。

設立に至る背景

 ものづくり産業にとって、現場で働く人々の成長促進とノウハウの継承・強化、並びに製造プロセス技術の革新は、必須の活動です。近年は脱炭素化など急激な環境変化にもさらされており、これらの活動の重要性はさらに増しています。今後、少子高齢化による労働力の減少が予想されている中、これらの活動を継続・活性化させる必要があります。その課題解決のために、人とデジタル技術とが共存しながら進化するものづくりの実現が不可欠であり、ものづくりの革新を行うためのソリューションを社会実装していかなければならないと考えています。
 阪大産研は基礎研究にとどまらず、研究成果を産業界や社会の変革に活かす取組みを行ってきました。特に、AIなどのデジタル技術分野では世界トップクラスの実力を有しており、社会実装を通じたさらなる研究の深化を目指しています。一方KOBELCOグループは、「社会課題をお客様と解決する、製品並びにソリューションのプロバイダーを目指す」というDX戦略方針の下、幅広い事業分野で培ったデジタルソリューションを、社内適用にとどまらず社会課題の解決に広く活用したいとの想いを有しています。この両者の想いが一致し、今回の協働研究所設立に至りました。

目指していくもの

 KOBELCO未来協働研究所では、阪大産研シーズと融合して「ものづくり革新ソリューション」を開発・社会実装し、広範な産業における課題解決を目指します。加えて、共創により新規事業を創出し、KOBELCOグループの企業価値を向上させていきます。

【KOBELCO未来協働研究所の概要】

所長  :鷲尾 隆 教授
副所長 :友近 信行 特任教授(常勤)
所在地 :大阪大学 産業科学研究所 インキュベーション棟 I-108室
     〒567-0047大阪府茨木市美穂ヶ丘8-1
構成要員:
・大阪大学側   産業科学研究所及び大学院基礎工学研究科より7名
・神戸製鋼所側  招へい教授2名を含む約20名
ロゴ  :モチーフは風と雲と船。
風 予測困難な社会の大きな変化
雲 顕在化してくる課題
船 KOBELCO未来協働研究所
社会の流れ(風)を柔軟に受け止め、湧きたつ課題(雲)を解決し、ゴールを目指す船。そのような想いを込めてデザインしました。

図1

KOBELCO未来協働研究所HP:https://kobelco-fpc.com/ 

図1

開所式テープカットの様子