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米・ラスべガスで開催される世界最大級の見本市 「CES2023」への出展について

 このたび、2023年1月5日(木)~8日(日)に開催される、「CES2023」に出展いたします。

 CESとは、毎年1月にアメリカ・ラスベガスにて開催される、最先端技術を用いる世界中の企業や研究機関が一堂に会する世界規模の展示会です。日本企業も多数出展を行っており、近年ではメディア等でも大きく取り上げられ、コロナ禍前のCES2020では約4,000社が出展し、約17万人が来場するなど、世界的にも注目度の高いイベントです。
 今回は、「Light up the flexible future !!」をテーマとして出展します。研究者・学生が現地のパビリオンに出向き、高い研究力を世界に向けて発信いたします。出展により、産業界等との連携を進め、研究力の社会還元を行うとともに、本学の世界的な知名度の向上につながることを期待しております。

CES2023 概要

・名称:CES2023
・開催期間::2023年1月5日(木)~1月8日(日) *現地時間
・開催場所:アメリカ ラスベガス Venetian Convention Center ほか  (本学はVenetian Expo Expo"Eureka ParkPark" 内、JAPAN TECHパビリオンにて展示を行います)

出展内容

○「Lighting that does not require electricity with a system of luminescent organisms.」

~発光生物のシステムで、電力が必要ない照明を~

奈良先端科学技術大学院大学 デジタルグリーンイノベーションセンター
出村 拓 教授・センター長
永井 健治 客員教授(大阪大学栄誉教授)
長部 謙二 助教(大阪大学 産業科学研究所)

 地球温暖化対策として、二酸化炭素の排出を伴う火力発電を大規模に抑制すると共に、電力を利用しない機器に置き換えていく戦略が挙げられます。照明に利用される電力は総発電量の15%にも及ぶことから、電力を利用しない照明機器が発明されれば大きなインパクトをもたらすでしょう。そこで、ホタルのような発光生物が持つ化学反応により発光するシステムに着目しました。大阪大学産業科学研究所では既に生物に実装可能な高光度発光システムを開発し、それを利用して青、緑、赤に発光するゼニゴケ、シロイヌナズナ、タバコ、シクラメン等の作製に成功しました。
 CES2023では奈良先端大と大阪大学が共同で進めている発光樹木の作製について紹介します。

図3