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SANKEN

SANKENロゴマークが新しく生まれ変わりました。

 2021年6月、産業科学研究所の創立以来使われていた英語名称「The Institute of Scientific and Industrial Research」を、誰もが覚えやすく産研の理念を詰め込んだ日本語略称と同じ「SANKEN」へと変更いたしました。「産業に必要な自然科学の基礎と応用」研究を先駆する産研の理念はこれまでも、またこれからも変わることはありません。
一方で私たちの周りでは多くの変化がここ数年起きています。産業科学研究所では、21世紀の中盤へ向けたこうした変革期の中、先端研究をリードしつづける産研であり続けるためのアクションを行います。その一つとしてより多くの方に産研を知ってもらうための広報の強化や英語名称の変更がありますが、今回は研究所のシンボルマークとなるロゴマークをアップデートすることといたしました。
これまでのロゴマーク(2006年に制定)に示された3部門1センターが調和して発展するという基本的な理念が踏襲されつつ、共創と循環による発展を示すものです。この新しいロゴマークに込められた想いがさらに発展するよう、産研・SANKENと共に多くの方に親しんで頂ければと思います。


令和5年1月
所長  関野徹





 皆様ご存知のように、産業科学研究所は2021年6月1日付で研究所の英語正式名称を "SANKEN" へ変更いたしました。これまで長い間親しんできた英語名称(The Institute of Scientific and Industria lResearch)や英語略称(ISIR)から変わった訳です。
 これは、一般の方にも、海外の方にも広く産研を知っていただき、研究所の認知やブランド力の向上を図るための大きな決断でした。これに伴い、2006年11月の改組の際に導入したISIRを含む産研ロゴを改定する必要が生じました。そのため産研では、産研ロゴ改定ワーキンググループを所内から招集し、新ロゴに込めるべき理念を慎重に検討した上で、ロゴデザイン案を所内外から広く公募した結果57案が集まりました。その後、全所員を対象としたアンケートなどを経てデザイン候補を1つに絞り込み、日本を代表するクリエイターの一人である大田結氏によるブラッシュアップにより以下の最終デザインが完成しました。  このデザインは既に馴染みのあるドットデザインを、産業科学研究所の研究組織を構成する4つの部門・センターと新たな研究組織を加えた5つにし、SANKENのS(=産業)の文字を表現、その産業の土台となるK(=研究)を3色グラデーションの半円で模っており、研究と産業が共創・循環し、社会が発展していく様が描かれています。これは、産研所記にある「国力の充実は産業の発展を頼み、産業の発展は基礎科学の研鑽を待つ。・・・中略・・・これまさに科学の蘊奥(奥義)を探求し、産業の発展に貢献せんとす」を彷彿させる造形です。加えて、「ゆりかご」をイメージさせ、その両端を尖らせることで産業科学研究所が突き抜けた人材を育成する場、突き抜けたイノベーションを創出する研究所になるようにという、大田氏の思いも込められています。
 所内外からこのロゴが愛され、 SANKEN の活躍とともに世界中で馴染みのあるデザインとなるよう願っています。


令和5年1月
副所長・産研ロゴ改定ワーキンググループ長  永井健治