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第3回 産研・工学研究科定例記者発表を開催

2024年5月21日(火)、大阪大学中之島センターにて、第3回目となる「産研・工学研究科定例記者発表」を開催いたしました。

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本定例記者発表は、本学大学院工学研究科(以下、工学研究科)と合同で、2か月に1回のペースでの定期開催を予定しており、研究成果の積極的な情報発信によるパブリシティの向上を目指しております。
今回は、両部局とも4月より新所長(産業科学研究所 黒田教授)、新研究科長(工学研究科 大政教授)が就任しており、メディアの皆様に、ご挨拶をさせていただきました。

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産研からの登壇者は、本年4月より、産業科学研究所に着任した、坂本雅典(さかもと・まさのり)教授で、「透明な太陽電池の開発 (赤外光エネルギー変換)」についての発表を行いました。

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坂本教授は、世界最高の効率で赤外光の化学エネルギー変換に成功しており、赤外域の光を選択的に捕集し、エネルギーに変換する技術(局在表面プラズモン共鳴を示すヘビードープ半導体ナノ粒子による赤外光―エネルギー変換)の開発を進めています。
また、赤外光が目に見えない事を利用した透明な太陽電池の開発にも成功しており、赤外域の太陽光で発電する透明な太陽電池は、住宅やビルの窓ガラスなど、既存の太陽電池が設置できなかった場所に設置することができ、社会実装が実現すれば街全体が発電所となり、今までにないエネルギー生産の技術となります。
一連の発見は、赤外光のエネルギー資源化へのブレイクスルーとなり、クリーンで持続可能な太陽エネルギーを余すことなく使用する新たな未来を切り開くことが期待されます。
(発表の概要はコチラ

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発表では、質疑の時間を超えて多数のご質問をいただき、本研究に対する高い社会的な関心を伺うことができました。
記者発表の様子を、当日のテレビ大阪「やさしいニュース」にも取り上げていただきましたのであわせてご覧いただけましたら幸甚です。
Television OSAKA NEWS(Youtube):【発明】すべての窓が発電装置に!赤外光の太陽電池を阪大が開発

坂本研究室:https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/organization/sec/sec02.html


また工学研究科からは倉敷哲生教授(工学研究科附属フューチャーイノベーションセンター長)より「ビジネス・オン・キャンパス/研究コンシェルジュ制度の開始」をテーマに発表がありました。(発表の概要はコチラ

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この定例記者発表は、大阪大学の中でも特定の分野に縛られることなく「産業に必要な自然科学の基礎と応用」の研究を実践している産研と、約170の研究室を擁し、工学のあらゆる分野を網羅している工学研究科の両部局でタッグを組み、今後社会課題解決につながる最新の研究成果をより効果的に、リアルタイムで発信しております。メディア関係者の皆様と産研・工学研究科のよい架け橋となれるよう、引き続き情報を発信していきますので、今後ともぜひお気軽にご参加いただけましたら幸甚です。

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(広報室)