2024年8月22日(木)〜23日(金)に大学等の技術シーズを一堂に集め企業へ紹介し、産学連携の推進、技術移転のきっかけとなる場を提供することにより、産業活動の活性化を目指す産学連携マッチングイベント「大学見本市〜イノベーションジャパン」が東京ビックサイトにて開催されます。
産業科学研究所からは、分子システム創成化学研究分野 山口 哲志教授が、「光応答性細胞培養表面:光でとれる・くっつく細胞ハンドリング」をテーマに出展いたします。(共同研究者:同 山平 真也助教)本技術の社会実装、特に、1細胞解析技術や非侵襲な細胞の光回収を通じた様々なアプリケーション開発を目指した企業との共同研究を希望しており、NDAを締結した共同研究の可能性検討も歓迎いたしますので、どうぞお気軽にブースまでお立ち寄りください。
【出展内容紹介】
技術概要
光応答性細胞培養表面技術は、光照射に応じて細胞の付着性が変わります。接着性の細胞だけでなく、浮遊性や弱接着性の細胞も光に応じて瞬時に付着できる点に独自性があります。培養後に光を照射して選択的に細胞を取り外すことも可能です。このような任意の細胞の付着と脱離を、どちらも光で誘導できる表面技術は他に類がなく、既存の光応答性の表面技術と比較して新規性と優位性があります。
想定される活用事例
単一細胞を光配置した1細胞アレイを簡便に調製でき、表現型の大規模な1細胞解析が可能です。異種細胞のペアを1細胞ずつ並べ、細胞間相互作用の1細胞解析に応用可能です。また、免疫細胞のがん細胞傷害性の解析にも応用でき、CAR-T細胞の探索や品質管理、併用薬の探索などへの活用が期待されます。その他にも、多種類の匂いセンサー細胞を光配置した細胞デバイスの構築などにも活用された実績があります。
出展内容の詳細はコチラをご覧ください。