大阪大学 産業科学研究所
近年、コンピュータの計算能力やロボットの運動能力は飛躍的に向上している一方で、人間と賢く話すといった知能の部分は未だ発展途上である。機械が人間にとって身近で使いやすい存在となるには、人間が生来備えている音声対話機能が必須である。本研究分野では、音響信号処理から社会的インタラクションまでを広く視野に入れ、音声認識技術や自然言語処理技術を用いて人間と対話するシステムの基礎技術を研究している。また賢いシステムには知識が不可欠であり、知識グラフ上での推論にも取り組んでいる。これらを通じて、人と対話できる知的なコンピュータの実現を目指している。