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SIOM(中国科学院 上海光学精密機械研究所)と学術交流協定を締結

2024年7月10日(水)、大阪大学 産業科学研究所と中国科学院 上海光学精密機械研究所(SIOM)は、研究者の交流と教育の推進、効率的な研究開発体制の構築を目指して、学術交流協定を締結いたしました。

同日、SIOMより所長の陳衛標(Chen Weibiao)教授、副所長の冷雨欣(Leng Yuxin)教授らが本学を訪問し、共創イノベーション棟にて調印式が執り行われました。
本学レーザー科学研究所とSIOMとの学術協定も同時に進行していたことから、調印式は3研究所の合同で実施され、式冒頭で各研究所長が研究所の紹介を行い、続いて協定書に調印しました。その後、場所を移動し昼食をとりながら、さらなる研究・学生交流の推進に向けた活発な意見交換が行われました。

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SIOMは中国において最大の光学・レーザー科学の研究所であり、既に10カ国以上と国際協力研究を行っています。一方、産業科学研究所の量子ビーム物理学研究分野(細貝研究室)は、超高強度レーザー駆動の粒子加速とその応用研究を推進しており、2018年よりSIOMの研究者と国際会議や学術交流を通じて議論を重ね、連携研究の基礎を築いてきました。

2024年4月には、SIOMから細貝研の訪問があり、今後の交流と研究連携について議論を行い、最先端のパワーレーザー技術、光駆動の超小型高エネルギー加速器、高耐力大型光学系、相対論ビームプラズマの大規模数値計算、極短パルスビーム応用などの研究分野での連携が合意され、さらに研究者の交流や教育を含め、効率的な研究開発を実施する体制の構築が進められることになりました。

今回の協定締結により、両研究所の教育および研究の質の向上や、さらなる国際化の促進が期待されています。これからも、SIOMと産業科学研究所の連携が深化し、光学・レーザー技術の最前線での共同研究が進展することを願っています。

・SIOM(中国科学院 上海光学精密機械研究所):http://www.siom.cas.cn
・産業科学研究所 細貝研:https://www.sanken.osaka-u.ac.jp/organization/sec/sec06.html

 

(細貝知直(産業科学研究所 教授)・産研広報室)

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黒田所長(左)とSIOM 陳衛標所長(右)

 

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調印式 集合写真