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自分の腸内フローラを最大限活用できるトイレの研究開発が始動!

生体分子制御科学研究分野の山崎聖司助教らの研究グループは、センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム※1における革新的な研究開発課題として、自らの腸内フローラ(腸内細菌叢)を判定することができるトイレと、腸内フローラを改善するためのサプリメントの開発を行います。
 近年、ヒト腸内に存在する様々な細菌の集合体である「腸内フローラ」が、ヒトの免疫力向上・抗がん作用・抗うつ作用・各種疾患の発症等に関わることが示され、当分野は非常に注目されています。
 しかしながら、一般の方が自分の腸内フローラを日常的に簡単に知る方法はなく、各々に適した食品・サプリメントを選択できていないという大きな問題があります。
 そこで当研究では、様々な生体情報を測定可能なハイスペックトイレを軸とした、「自らのもつ腸内フローラを最大限活用できる社会の実現」(図1)を最終的な目標として掲げ、基礎研究段階から実用化を目指した産学連携による研究開発を推進します。

図1 ハイスペックトイレを用いた腸内フローラ活用システム

【用語解説】

※1 センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム
 10年後の目指すべき社会像を見据えた、ビジョン主導型のチャレンジング・ハイリスクな研究開発を最長で9年度支援する国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のプログラム。

【関連リンク】

生体分子制御科学研究分野
研究室サイト
大阪大学COIプログラム