2025年9月~10月の間に、海外からの訪問者が多数産業科学研究所を訪問し、それぞれの研究チームとの交流や施設見学が行われました。
9月18日|スウェーデン
スウェーデンのWASP(Wallenberg AI, Autonomous Systems and Software Program)の研究者が複合知能メディア研究分野(中島研究室)を訪問しました。互いに研究発表が行われ、活発な意見交換が行われました。
10月2日|スイス
チューリッヒ大学のMichael Krauthammer教授が産研を訪問し、バイオナノテクノロジー研究分野(谷口研究室)と生体分子制御化学研究分野(西野研究室)を見学しました。
谷口研究室では、量子コンピュータなどの最先端技術を取り入れた1分子科学研究について説明がありました。この研究では、原子、分子、ウイルス、細菌を電気的に解析する技術を用いています。
また、西野研究室では、バイオインフォマティクスを活用した細菌薬剤耐性化機構の解明に関する研究を紹介しました。
10月30日|ドイツ
日独6大学アライアンス(HeKKSaGOn German-Japanese University Alliance)の学生が産研を訪問しました。神吉輝夫准教授は、「SHAKESYNC(シェイクシンク)」と呼ばれる療育イルミネーション玩具の原理について解説するとともに、EXPO2025で展示のあった人間洗濯機の実験機を見学、心電図や心拍数などのデータの採取などの説明を受けました。
10月31日|ドイツ
ライブニッツ賞を受賞したドイツのハイデルベルグ大学・ミュンスター大学のWolfram Pernice教授が産研を訪問し、ナノ構造・機能評価研究分野(末永研究室)と量子システム創成研究分野(大岩研究室)を見学しました。
末永研究室では、最先端の電子顕微鏡を用いた新物質の創成や新機能の発現を目指した研究が紹介されました。
また、大岩研究室では、光・電子・スピンデバイスに関する研究内容が説明されるとともに、研究設備の見学が行われました。
産学連携や国際交流に力を入れる産業科学研究所では、今後も世界各国の研究機関や大学との協力を進めていきます。