大阪大学 産業科学研究所

ISIR OSAKA UNIVERSITY

第1研究部門(情報・量子科学系)

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 本研究部門は、情報科学系・量子科学系の融合部門である。
膨大な情報がディジタル化され、ネットワークを通じ世界中を飛び交うようになった今日の高度情報化社会では、知的情報処理は日常生活を含む社会のあらゆる局面で必要不可欠な要素となりつつある。情報科学系は、人間の知能を科学し、高度な知識情報処理機能を計算機に付与し広く工学的諸問題の解決や知的活動支援全般へ応用することを目指した互いに有機的に関連する「複合知能メディア」、「知能推論」、「知識システム」、「知能アーキテクチャ」の4研究分野で構成されている。研究内容は、多元的な情報の利用と多角的な処理、知識発見や機械学習、オントロジー工学・知識の共有・再利用、人間と計算機との理想的な相互作用の形態を追求したインターフェイスの研究など、人間の知的活動の根源に関る諸問題を情報科学/工学の観点から追求している。 
 また、電子、光子が量子的な振る舞いを顕著に示す舞台を自在に作ることが出来ると、これまでは不可能であった高度な計算や情報処理を行う電子、光、スピン素子を作ることが可能となる。量子科学系は、「量子システム創成」、「半導体量子科学」、「先進電子デバイス」の実験系3研究分野で構成されており、薄膜・結晶成長、半導体物理、デバイス物理などをベースとして、これまでになかった電子的・光学的・磁気的性質や物性をもった新機能・多機能な量子機能材料を設計・創製し、主として半導体を用いて、ナノメートルレベルの構造の形成と物性、評価に関する研究を行い、新しい材料・構造による量子機能を利用した新機能・高機能・多機能なデバイスの実現を目指している。